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ぴかいちば
ぴかいちば
千葉県で活躍する企業の現在を
経営者インタビューで
ご紹介します。

高床式砂栽培で
新しい農業を目指す
高床式栽培とは
 株式会社グリーンファームかずさでは、ハウス内に高床式砂栽培農業施設を設置した、東レ建設株式会社の新しい農業施設、トレファーム®で野菜を栽培する会社です。高床式砂栽培とは、腰程度の高さの高床の上に、15cm程度の砂床をつくり、その上で農作物を育てる方法です。農地となる部分をベットと呼び、1ベットのサイズは120×180cmあります。
 1ベットの重量は700kgにもなるため、それを水平に支えるために頑丈な工事現場の足場の技術を利用して作られています。
 水だけで水耕栽培に似ていますが、砂栽培の場合土と比べ水はけが良いため、植物にとって常に水が無い状態で、根をたくさん張って水を取りにいかないと生きられない状況を作っています。また、土にはイオン化された栄養分となる有機物がありますが、砂の場合はありません。植物にとっては苛酷な条件ですが、その分窒素が少ない野菜ができ、食べたときに苦味やえぐ味を感じない、日持ちが良くなる美味しい野菜を作ることができます。
 ハウス内は24時間コンピューターで計測・監視され、温度やベットに送る水や肥料などは自動で散水されます。
 栽培してる主な野菜は、パクチー、ホーリーバジル(トゥルシー)、ロメインレタス、カイラン菜(茎ブロッコリー)、ルッコラ、フリルレタス(フリルアイス)、イタリア野菜のカーボロネロ(黒キャベツ)などエスニック料理やイタリ料理で使われるような野菜です。
グリーンファームかずさ
サラリーマンから転進、農業を始める
 私は元々東レ建設に勤務し、永年ゼネコンの営業をしていました。その後、トレファーム®の開発を担当していました。
 当初この事業を東北の震災復興に役立てたいと思い、進めていましたが、残念ながら実現しなかったことで、個人的に中途半端な思いが残っていました。更にまだ発展 途上の部分も多々あった事もあり、自分で農園を始め最後まで見届けたいという思いで、東レ建設を退社し、退職金で施設を建て、この会社をスタートしました。
 しかし、会社はスタートしたものの、実家はサラリーマンの家庭で自分も農業経験があるわけではなかったため、軌道に乗るまでは苦労しました。
 農業生産法人になるには、1500坪(五反)以上の農地が必要ですが、施設建設でも費用がかかるため、高校の同級生の知り合いだった地主さんに土地を借り、スタートしました。
 野菜の販売をスタートした約5年前、JAに加入し、直売所に置いてもらうことから始めました。「自分がレストランなどで食べて美味しいなと思った野菜」を作っていたためか、全く売れませんでした。そのうち、珍しい野菜だということで、JAが出荷しているイトーヨーカドーの川崎店に置いてもらえるようになりました。
 また、自分が食べたいと思うレストランにランチに行き、シェフと料理の話をしながらレストラン需要を開拓したこともあります。
 レストランに出入りするようになり、レストランの欲しい野菜を切らさずに栽培することで現在の仕組みが出来上がりました。
グリーンファームかずさ
モデル事業に取り組む
 農地面積が狭く、農業生産法人にはなれなかったものの、現在では君津市からは「先進的な農業への取り組みをしている」と評価され、「この地域を担う中核的農家」として、認定農業者には指定していただくことができました。
 ハウスとベットの管理データは、今も東レ建設に提供して今後の開発にも役立てているほか、野菜の定植から出荷、栽培計画、販売管理は独自のシステムを作って管理し、レストランなどに出荷する商品を切らさずに供給できるようにしています。
 経済産業省の平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業で社会福祉法人伸こう福祉会に東レ建設の「仕事でイキイキ高齢者健康寿命延伸事業」が採択されました。この事業は、東レ建設のトレファーム®を老人保健施設に建設し、野菜の生産や販売、施設内の各種軽作業を「仕事化」することで、高齢者自らが生活を豊かにし、健康寿命延伸を目指す事業で、私は農業指導のお手伝いをさせていただきました。
 また、東レ建設の京都の実験施設のトレファームラボが中心となり、空き時間を活用して農業に参加してもらう「シェアリング農業」の実証実験に我が社も参加しました。
 この実証実験は、サポーター(作業者)を登録してもらい、予めシステムに入力した希望作業時間・内容と栽培計画を システムでマッチングさせ、自動的にサポーターへ招集メールを発信するもので、地域雇用創出を実現する「シェアリング農業」のモデル構築を目指すものでした。
 我が社も実験に参加しましたが、我が社は実験的な農場ではなく営農なので、「今日はこの仕事」と制限があるにもかかわらず、コンスタントに参加してくれるサポーターさんがいらっしゃいます。東京から来てくださる方などは、どちらかというと頭を使う仕事をされている方で、1日砂だらけになって仕事をしていることが「すごく楽しかった」といってくださいます。
グリーンファームかずさ
社会貢献と美味しく、美しい野菜を栽培する
 開業当初から、アグリビジネススクールに参加したことで、サラリーマン時代には思ってもいなかった、農業を通して社会貢献になる事があるのではないかと思うようになりました。
 また、「シェアリング農業」の事業を通して分かったのは、会社があるこの地域は、若い方は少ないですが、お年寄りの方は沢山いらっしゃいます。畑をやっている方もいらっしゃいますが、仕事をしていない方も多いので、我が社で施設をお貸しして、無理をせず野菜を作って、一部それを販売するような事業ができないかなと思っています。
 今後は2.5ha位の土地を確保し、一般的な畑と、砂栽培の良さを活かせるハーブ類などの野菜を作り、ここでも「働き方」改革に取り組んで社会に貢献したいと思っています。
 まだまだハードルは高いのですが、完全無農薬野菜の栽培の実現、食べて美味しく、見て美しい野菜づくりを目指して、今後も新しい事にチャレンジしてまいります。
グリーンファームかずさ
有限会社グリーンファームかずさ
企業名 株式会社グリーンファームかずさ
事業
概要
砂栽培による野菜の生産と販売
新しい農業シェアリングの構築プロジェクト
住 所 〒293-0001 千葉県富津市大堀1458
電話
番号
TEL:0439-88-1147
H P https://gfkazusa.com/
従業員 パート含む5名
資本金 500万円
その他資格 一般社団法人 日本砂栽培協会会員
君津市農業共同組合正組合員
君津市認定農業者協議会会員
(2018/8/9)

千葉県企業の経営者インタビュー
インタビュー14グリーンファームかずさ
ぴかいちば
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Coming soon

株式会社備後屋
古き良き畳を
新しいものとして現代に伝える
畳とリフォームと畳卸の会社
 株式会社備後屋は1973年(昭和48年)に私の父古志安彦が畳店として創業した会社です。昔は畳替えの仕事はお客様の家におじゃまして作業するため、襖や壁紙が痛んでいるとかという困りごとを伺い、知り合いの経師屋さんと一緒に仕事をし始めたのがきっかけで、リフォーム事業を始めました。
 もうひとつの事業は東日本エリア(名古屋から手前)の畳店に畳表(たたみおもて)の卸売業です。我が社の畳表は、中国四川省で日本人農家の指導の下栽培しているイグサで織り上げた上質の畳表です。
 私が家業を継いだのは、2010年でした。小学校の卒業文集で将来の夢は「家業を継ぐこと」と書いていました。でも、子供の頃の記憶では、同級生のお父さんはサラリーマンが多く、自分は職人さん達が仕事をしている作業場を通って通学することが「はずかしい」と思っていた事を覚えています。
 大学を卒業する時に家業を継ぐことは考えていましたが、父親には無い自分の強みを作りたいと思いました。直感的な父親とは違うスキルは、「物事を論理的に考える思考力」だと考え、就職先を探しているなかで、システムエンジニアの仕事がまさしくそんな仕事だという話を聞いて就職を決めました。5年間という期限付きで採用していただき、約束通り5年後に退社して備後屋に入社しました。
お客様の信頼に応える職人がいる会社
 今から35年位前にリフォーム事業を始めました。畳屋でスタートし、職人が社員として入ってきて拡がってきました。その結果、社員の半分は職人です。畳の職人をはじめ、襖や障子の職人、設備の職人など一通りの職人が社員としていて社内でできるようになっています。更に社員だけでは様々なご依頼に応える職人の数が足りなくなるので、備後屋同志会という40社あまりの協力会を組織して対応をしています。
 リフォームのお客様は、会社の近所の個人のお客様が大半を占めているので、畳替えでおじゃました際に、その後フローリングがやりたいとか様々なオーダーが入ってきます。最近では庭や外壁など外回りのオーダーも入ってきています。
 リフォームの仕事は千差万別で、目に見えるところだけでは済まない場合もあります。近頃は単純に見積金額だけで比較されるようなお客様も増えていますが、ご紹介など、できるだけ信頼関係が結べるお客様のお仕事をさせて頂くようにしています。
備後屋
国産に負けない中国産の畳を育てた
 畳表卸の業界では、他の業種に違わず大量販売の価格競争が続いています。我が社はそこから脱皮して「お客様に喜んでもらえる製品」つまり、「上質な畳表」を販売しています。「上質な畳表」を販売する事で、薄利多売からは脱皮し、お客様にも喜んでもらえる。更に営業マンのモチベーションも上がるという効果を生み出しました。
 上質な畳表を販売していくには、良い物を作るのは中国にある生産地の役割、それを販売するのは日本の役割と二人三脚での改革でした。
 「上質な畳表」は上質な畳表は肌触り、飴色に焼けていく風合いも良く、入れ替えるのコストが3割~4割高いのですが、その分寿命が2~3年延びるなどメリットがあります。日本のスタッフは薄利多売を続けていたため、本当の意味で良し悪しがわかっていませんでした。それを変えるには、今までの感覚を捨てて意識改革をする必要がありました。
 生産地中国では日本のイグサ農家の協力を得て、材料となるイグサ栽培の改善をしました。大変だったのは、中国人スタッフの良し悪しを判断する目を育成することでした。日本に留学経験がある幹部スタッフは、畳の生活を知っていますが、実際の栽培、製造に関わる人たちは畳の生活を全く知らないため、定期的にリーダーの人たちに日本に来てもらい畳生活を体験してもらったり、休憩室などに畳の部屋を作って使ってもらう取り組みをしました。
 このような取り組みのおかげで国産に負けない、ブランド品といえるような製品を作ることができました。品質向上をしたため今までより原価は上がっても、中国では量産体制をとっているので、家内工業的に生産している国産の畳表よりも安く提供する事ができます。その結果お客様からも「国産と同じくらいの価値があるよ」と言っていただけるようになりました。
備後屋
新しいビジネスは社会貢献から
 ご承知の通り、近頃は若い人たちは畳の生活から外れていると思います。展示会などで20代~30代の人は、畳を見て、「これなんですか?珍しいですね。」といわれます。畳の匂いをかいでもらうと「何のにおいですか?いいですね。」といわれます。若い人にとっては新しい素材という認識なのかもしれません。
 私達のように古い業界、ピークを超えた業界は、次の世代に「新しい」という感覚で接することで取り入れてもらえるかもしれません。もしかしたら外国人と同じ様にアピールすることでもいいのかもしれません。
国内だけでなく海外にも目を向けていますが、はじめからビジネスにしようとするとうまくいかないので、まずは海外の人と繋がってみることから始めています。
 自分達の領域の事であれば新しい取り組みは日々の仕事の延長線上なので、人件費とか原価はかかりにくいメリットがあります。これからの時代は社会と孤立して収入を得る企業ではダメだと思います。繋がった先にプラスになる物を持ち込んで、そこから始めていく事が大切だという気持ちで日々新しい事に取り組んでいます。
備後屋
株式会社備後屋
企業名 株式会社 備後屋
事業
概要
住宅のリフォーム、畳表の卸販売
住 所 〒272-0142 千葉県市川市欠真間2-18-22
電話
番号
TEL:047-358-1333
H P HP:http://www.bingoya.co.jp/
従業員 50名
資本金 2000万円
その他資格 建設業 千葉県知事許可(般-28)第12031839号
関連会社 やつしろおもて株式会社
http://8246omote.co.jp/

おもてなしたたみ株式会社
http://www.omotenashitatami.co.jp/wp/
(2018/7/10)

WOULD
不動産・建築・アートを融合し
廃校を再生
白浜へ移住する
 私は香川県生まれで、実家は不動産業をしていました。香川は全国の都道府県でいちばん小さな県で、面積は千葉県の1/3くらいしかありません。でも、建築家の丹下健三氏が設計した県庁をはじめ、建築ファンには「建築王国」とも呼ばれるほど世界的にも有名な建築家の現代建築の名作がある県です。そんな環境に育ったからか、建築物やアートに興味がありました。そのうち家具職人になりたいと思うようになり、千葉工業大学で工業デザインの道に進んだのが、千葉と縁ができたきっかけでした。
 大学を卒業して一度は香川に帰り、実家を手伝いながら不動産の勉強をしていましたが、不動産・建築・アートを融合できる場を作りたくて再び上京し、2009年に合同会社WOULDを設立、起業するのに最適な場所探しをはじめました。そこである方が紹介してくれたのが、元々は社員寮だった南房総市白浜の建物でした。紹介された物件に一目ぼれして早速契約、白浜へ移住する事になりました。
WOULD白浜
旧長尾幼稚園・小学校との出会い
 白浜へ移住してまず始めたのは、借り受けた建物の改装でした。掃除からはじまり、家具や内装には中古品や廃材を活用して、半年後にカフェ「and on café」をオープンして自ら調理場に立ちました。その後も自分で建物全体のリノベーションを続け、約1年後にシラハマアパートメントとして全体をオープンしました。完成まで1年かかりましたが自分のセンスでリノベーションできるので苦にはなりませんでした。
 完成したシラハマアパートメントは、1階はカフェ、2階はゲストルーム(宿泊施設)、3階はシェアハウスにしました。
 and on caféの経営とシラハマアパートメントの運営をしていた矢先に舞込んでできたのが、南房総市で旧長尾幼稚園・小学校の活用案公募の話でした。更に新しい事にチャレンジしたくなった私は、チャレンジすることにしました。無事提案が通り、実現したのがシラハマ校舎です。
 シラハマ校舎はレストランとシェアオフィス、それに宿泊施設があり、校庭には畑を作って楽しんでいただく小屋のあるミニ別荘。都会で暮らす方たちが、週末は土いじりでリフレッシュしてもらうのが目的です。都心から2時間程度で来られる所だからこそ気軽に利用していただけると思います。更に固定した利用者だけでなく、誰でも気軽に遊びに来てもらえられるようなイベントにも参加してもらえるようにしていきます。
WOULD白浜
シラハマ校舎オープン
 シラハマ校舎のリノベーション工事はプロに頼まなければいけない部分を除き、自分で行いました。時間はかかりましたが、見せ方にこだわって何とか完成しました。おかげさまで工事中から賃貸契約のオファーをいただき、賃貸スペースの全て埋める事ができました。2017年2月には施設内にレストラン「Bar Del Mar(バルデルマル)」をオープンし、2018年1月にシラハマアパートメントとカフェ「and on café」を閉鎖し、シラハマ校舎一本で事業を展開しています。
WOULD白浜
WOULD白浜
 建物が完成し、それによって人が動き、導線ができる。人が動くようになるとコミュニティーができてきます。今はコミュニティーの中で発生する問題点をクリアし、どう充実させるかという段階に入ってきました。
 今までやってきた事もトライ・アンド・エラーで、うまくいかなかったこともありましたが、だめだったらまた新しい事に挑戦していけばいいと思っています。失敗しても、それは次に向けての種まきかもしれません。ビジネスはスピード感も大事なので、自分で責任が持てる範囲で、まずは自分でやってみる。そんなスタイルで今も新しい事に挑戦しています。  現在海沿いにブドウ畑を作っています。ブドウが育ってきたらワイナリー作りをやろうと思っています。更にこの辺りではイノシシなど害獣被害が多いので、猟銃の免許も取得しました。猟を趣味にするわけではなく、害獣対策の結果得ることができるイノシシの肉をジビエ料理に使えると考えたからです。
 シラハマ校舎自体はとりあえず落ち着いてきたので、そろそろ最終的な段階、場所はこの辺りで、ワイナリーがあって、ジビエ料理が提供できて、宿泊も出来るオーベルジュをやるための準備をはじめています。
自然と農業とライフスタイル、そしてアート
 白浜は田舎といっても東京から車でたったの2時間程度。気候も温暖で、一年中何らかの野菜は作れるし、こんないい所は関東には無いと思います。それをを生かすには、他の地域でやっていることを真似るのではなく、一次産業と自然豊かなところを中心に勝負していかないと、ダメなんだと思います。更に環境にあったライフスタイルの提案。そしてそれを引き立たせるエッセンスがアートだと思います。
 シラハマ校舎のスタイルが確立すれば、ハード面、ソフト面を併せてパッケージ化することができると思います。ただ、全く同じではなく持って行き先によってライフスタイルは違うと思います。たとえば千葉の県北には県北のライフスタイルがあると思うので、ライフスタイルをその地域に適したものに変えれば生きてきます。
 これからも過疎化が進み、廃校となる学校も増えていくでしょう。合同会社WOULDはこのシラハマ校舎のスタイルを廃校利用のパッケージとして広めていきたいと思っています。
合同会社WOULD白浜
合同会社WOULD白浜
企業名 合同会社WOULD
事業
概要
不動産業・飲食業
住 所 〒295-0103 千葉県南房総市白浜町滝口5185-1
電話
番号
TEL:0470-29-5848
H P HP:http://www.awashirahama.com/nagao/index.html
従業員 1名
資本金 500万円
(2018/6/11)

ALSOK千葉
新しいビジネスへ
飛躍する
綜合警備保障からの転身
 私は昭和48年に秋田県の高校を卒業して綜合警備保障株式会社に入社しました。綜合警備保障株式会社は、昭和40年7月に設立され、私が入社した当時で社員は1,000名近くいたと思います。
 入社から約5年間は警備の仕事をしていました。当初は都市銀行の立哨警備の仕事から始まり、その間常駐警備、機械警備、保安(万引きをつかまえる)など何でもやらなくてはいけなかったので、一通り警備の仕事を経験しました。
 その後営業職になり、渋谷の事業所に勤務。そして名古屋へ転勤して3年間、本社に戻って警備輸送部門、その後都内にある資金センターのセンター長、その後神奈川へと転勤しました。本社に戻った後、仙台の取締役として東北綜合警備株式会社へ出向(秋田、山形、宮城、岩手、福島担当)、兵庫の支社長で神戸へ、その後第九地域本部長(山口県、九州・沖縄全域担当)として九州へ転勤しました。また本社に戻り執行役員となって営業推進・地域支援担当、執行役員第五地域本部長(千葉、埼玉、栃木、茨城担当)、そして現在ALSOK千葉社長を務めさせていただいています。北海道を除き全国を担当しましたが、今思うと単身赴任することが多い地域でしたが、どこに行っても食べ物もおいしく「住めば都で」過ごしていました。現在は八王子の自宅から電車で通勤しています。
ALSOK千葉で
 綜合警備保障株式会社のグループ企業は、その業務内容によって分かれています。千葉県内では、銀行など現金の輸送など警備輸送を行う綜合警備保障株式会社の警送千葉支社、機械警備を行う4つの支社(千葉、船橋、柏、成田)、そして常駐警備を行うALSOK千葉株式会社と6つの組織があります。私が社長を務めるALSOK千葉は、現在ある綜合警備保障株式会社の70社位あるグループ会社の中で8番目に設立された会社です。
 千葉県内の警備業の仕事で多いのは、工事現場などでよくある交通誘導ですが、ALSOK千葉㈱の主たる業務は、ビルの防災センターなどで24時間365日常駐する常駐警備業務です。県内の契約先はビルの常駐警備業務では、南は木更津市の「海ほたる」、東は銚子市の千葉科学大学までの地域を網羅していますが、現在は都内の一部にも業務を拡大しています。
 その他にイベントなどの臨時警備業務も実施しており、なかでも最大のものは、初詣客数が全国第2位の大本山成田山新勝寺の迎春警備です。この仕事は1979年から40年余り続いています。迎春警備は本社管理要員を含めた社員総出の仕事で私自身も大晦日から元旦にかけて警備の第一線で陣頭指揮を執っています。また、県内にはゴルフ場が多い関係でゴルフトーナメント会場のクラブハウスにおける出入監視業務、ギャラリー駐車場における車両誘導業務も20年以上に亘って実施しています。また、臨時警備では各種国際会議等における会場警戒業務も実施しています
その他にも警察署単位で委託される放置車両事務確認業務や、個人宅の夜間警戒業なども長期間に亘り実施しています。
アルソック千葉株式会社
有害鳥獣捕獲業務でも社会貢献を目指す
 綜合警備保障㈱のグループ企業の中では珍しい仕事ですが、罠を仕掛けて有害鳥獣を捕獲する業務を実施しています。
 近年は野生鳥獣による農作物被害が深刻化・広域化し、その被害額はおよそ200億円にものぼります。自治体は有害鳥獣捕獲業務を民間の認定業者に委託することにより防止対策を講じています。
 ALSOK千葉㈱がこの問題に取り組んだのは、警備だけではなく別の方法でも社会貢献できないかという課題を持っていたからでした。この種の仕事は全国の警備会社の中でも唯一ALSOK千葉㈱だけが行っている業務です。
 一昨年度は茂原市と契約し、イノシシを240頭余り、ハクビシンやアライグマ等で400頭弱を捕獲しました。昨年度は君津市と契約し、本年度は再び茂原市と契約しました。
 現状ではイノシシは県内で年間2万8千頭あまり獲れますが、食肉になるのは0.1%しかなく、それ以外は焼くか廃棄処分されています。
 この事業を始めて3〜4年になりますが、まだビジネスとしては採算が取れていないのが実情です。その理由は、様々な法規制をクリアしなければ、獲ったイノシシの肉を食材とし販売できないからです。更にペットフードや動物園の餌のような用途でも様々な制限や課題があります。
 我々が販売可能なシステムを構築すれば、自分達で捕獲したものだけでなく、他の団体や個人が捕獲したイノシシも引き受ける事ができるようになります。現在この問題をクリアするための取り組みを進めています。
アルソック千葉
運用の品質は全国トップクラス
 警備業は勤務に就くためには必要な資格が沢山あり、資格無しでは業務に就くことができません。ビルの防災サンター勤務では警備関連の資格のみならず消防関係の資格まで必要になります。そのために社員が取得しなければならない様々な資格取得のサポートも積極的に行っています。
 その効果なのか、消防署単位で開催される自衛消防隊屋内消火栓操法大会では三年連続優勝、ALSOKグループの運用品質協議会では、消火栓部門で1位を獲得しました。
 このような全国トップクラスの運用品質を提供できることがALSOK千葉㈱の「売り」であり、「誇り」です。 警備の仕事は、冬は寒く夏は暑いといった社員達に大きな負荷がかかる仕事です。私はそんな頑張っている社員のために、給与面も含め待遇を良くしていこうと考えています。
 また、更なる社会貢献となるべく新しい仕事にもチャレンジしていきたいと思っています。
 最後に、再来年に開催される東京オリンピックの千葉県内で行われる競技の警備はALSOK千葉㈱だけでは対応しきれる規模ではありません。業界をあげて対処するためにJV(ジョイントベンチャー)契約を結び、体制作りも始まりました。今後JV各社とともに何事もなくオリンピックを実施し、終了できるよう貢献してまいります。
アルソック千葉
アルソック千葉社長
企業名 ALSOK株式会社
事業
概要
  • 1.事務所、工場、倉庫、商店、住宅、その他各種財産の警備の請負とその保障
  • 2.盗難、火災等に関する調査、予防計画の立案、意見の具申等に関する業務の請負
  • 3.その他、前各号に付帯する各種調査に関する業務の請負
  • 4.各種財産の管理の請負
  • 5.駐車場の管理の請負
  • 6.生命保険媒介業及び損害保険の代理業及び自動車損害賠償保障法に基づく保険代理業
  • 7.個人及び企業の信用調査業務の請負
  • 8.現金、有価証券、貴重物品、並びに高価物品等の運送の請負
  • 9.電気通信工事の請負
  • 10. 事務所、工場、倉庫、商店、住宅等の各種施設の綜合管理業の請負
  • 11. 消防設備の工事及び保守、点検の請負並びに防犯機器及び医療機器等の販売、賃貸およびリース
  • 12. 道路交通法に基づく放置車両の確認および標章の取り付けに関する事務並びに放置違反金に関する事務の受託
  • 13. 有害鳥獣対策業務および鳥獣皮肉等の販売
  • 14. 自動車の管理、販売、賃貸およびリース
住 所 〒262-0033
千葉県千葉市花見川区幕張本郷1丁目3−33キャロットビル幕張
電話
番号
TEL:043-275-7575
H P HP:http://www.chiba.alsok.co.jp/
役 員 代表取締役 黒木 重義
従業員 450名
資本金 2000万円
資格その他
  • ・警備業認定 千葉県公安委員会認定第1号
  • ・販売業認定 高度管理医療機器等販売業・賃貸業許可証
    千保 第0335号
  • ・鳥獣捕獲認定 鳥獣捕獲等事業の認定 千葉県 第002号
  • ・ISO 9001取得
    審査登録証番号:JMAQA-1424-14
  • ・プライバシーマーク付与認定
    登録番号:第10862351(03)号
(2018/5/11)

人と古民家
古民家再生で
地域を元気にしたい
建築士を志す
 出身は千葉県柏市で生まれ、小学校5年生までは我孫子市に、6年生から八千代市に引っ越し今も住んでいます。
 私が建築の道に進んだのは、父の影響だったかもしれません。私自身は小さいとき絵を習っていたこともあり、絵を描くことも好きでした。父はゼネコンで土木設計の仕事をしていて、設計という仕事が身近で、手に職をつけた方がいいとも言われていたので、高校生の時には既に建築の道に進む事を決めていました。
 大学を卒業後、東京の設計事務所に就職しました。この会社では一般の住宅の設計管理だけでなく、公団と一緒に街づくりの仕事もしていました。寝る間を惜しんで仕事をし、ほとんど毎日終電で帰っていましたが、好きな事をやっているので自分自身は大変とは思っていませんでした。
 その後職場で知り合った主人と結婚し子供が出来ましたが、そのまま設計事務所に勤め続けるのが難しくなり退職しました。半年後、30歳の時に株式会社空間計画提案室を立ち上げました。事業が軌道に乗るまで1年間はひとりでやっていましたが、その後主人も退職して一緒にやり始めました。
株式会社人と古民家の設立
 株式会社空間計画提案室を設立し、13~14年間はほとんど建物単体の設計管理をやりながら経営の勉強会にも参加していました。今から4年ほど前に、今まで勉強してきた事をもとに新しいビジネスモデルを造る課題に取り組みました。その時に勧められたテーマが「古民家」でした。
 不思議なもので、このテーマを勧められたタイミングに併せたように古民家リノベーションの相談が舞い込んできました。電話の主は以前私が勤務していた建築事務所の街づくりプロジェクトのメンバーだった方でした。築130年になる奥様の実家の古民家をリノベーションして残していきたいという事で、誰に相談したらいいか分からず、設計事務所をやっている私を思い出し連絡してきたそうです。
 この相談が来た事で、今までほとんど目は東京に向き、南房総には興味が無かった「千葉都民」的な私と大多喜町との出会いでした。この出会いがきっかけとなり、私が持っている街づくりや都市計画などのスキルを使って、設計事務所として古民家再生のビジネスモデルを実現しようと思い、今までの株式会社空間計画提案室とは別に「株式会社人と古民家」の設立をすることにしました。この古民家リノベーションの相談が無かったら「株式会社人と古民家」が出来なかったかもしれません。
株式会社人と古民家
「まるがやつ」は一棟貸しの古民家宿泊施設
 このビジネスモデル実現のために千葉県内の古民家を探してみましたが、物件はあっても法規制で宿泊施設には出来ない所が多いなか、大多喜は規制の対象外で、物件もある地域でした。
 大多喜で物件を探している時に、ある方が紹介してくれた物件が今の「まるがやつ」でした。実際に見に行くと、里山に囲まれ、里山の麓には古民家があり、蔵もありました。素晴らしい環境で、一目見て「ここで何かできたらいいな」と思えました。
 この物件のオーナーだった方に構想をお話したところ、地域貢献になるならと快く譲っていただくことができました。また、この物件を紹介してくれた方が町長さんをご紹介いただき、古民家事業のお話に賛同していただきました。更に幸運な事に、この物件はリノベーションが進行中の古民家再生の物件からも歩いて5~6分の所だったので、「まるがやつ」の工事も気心が知れた同じ職人さん達が協力してくれました。
 こうしていくつもの「縁」と皆様のご協力を得て無事工事を終え、「遊ぶ、学ぶ、育てる、食べる」をコンセプトに、施設の一棟貸し、1日二組限定の古民家の宿泊施設「まるがやつ」は2017年8月にスタートしました。
まるがやつ
まるがやつ
建築文化賞を受賞
 「まるがやつ」の事を聞いた地元の方からは「こんなところに泊まりに来るの?」と言われたこともありましたが、東京などからいらっしゃるお客様からはご好評を頂いています。ひょっとしたら、地元の方々は自分達の良さに気付いていないのかもしれません。
 「まるがやつ」は単に宿泊施設ではなく、地元の方との触れ合いや、体験する施設でもあります。自然に触れたり、地元の食材を食べたり、座禅やヨガを体験したりと今後も地域独特のイベントを企画し充実させていきます。
 私が一番やりたかった事、それは一棟の建物を建てるだけではなく、建物が街に何かを発信するとか、より多くの方たちに影響力を与える設計など、建物が人々に影響を与えていくような仕事です。それは若い頃に体験した街づくりにも通じています。
 「まるがやつ」の売りのひとつ、蔵の内装デザインは私の恩師にお願いしました。それは単に古民家の宿泊施設としてだけでなく、建築としても価値のある施設にしたかったからです。そのこだわりが評価となり、先日千葉県建築文化賞の優秀賞をいただくことができました。
 「まるがやつ」はまだ始まったばかりですが、他の事業者も含め、古民家を活用した施設が増え、それが大多喜にも貢献できるようになってほしいと思います。
 このお仕事をさせていただいた事で、県外からも古民家に関係するご相談も頂いています。私達はこれからも古民家を通して地域貢献できる事業へと発展させていきたいと思っています。
千葉県建築文化賞受賞
夢をかなえて女性社長ならではの経営をする
企業名 株式会社人と古民家
事業
概要
建築設計・管理、インテリアデザイン、古民家の設計管理
住 所 〒263-0043 千葉市稲毛区小仲台6-18-1稲毛パレス410号室
電話
番号
TEL:043-301-2777
H P HP:http://www.hitokomi.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/hito.to.kominka/
まるがやつ大多喜:http://www.marugayatsu.com/
役 員 代表取締役 牧野嶋 彩子
従業員 7名
資本金 1000万円
資格その他 千葉県建築文化賞受賞
(2018/4/11)

松本ESテック
夢をかなえて
女性社長ならではの経営をする
『社長』になりたかった
 松本ESテック株式会社は、亡き祖父が創業した会社です。大学3年の頃に「うちの会社に来てくれるんだろう?」と言われ、自分としては祖父のあとを継ぐつもりで入社しました。
 一方祖父の方は、身内にあとを継がせたい思いはあったようですが、男性中心の業界ですから「女の子には向かない」「女の子には大変でかわいそう」と思っていたようです。それでも一番近い身内をそばに置いておきたいという思いで私に声をかけたつもりだったようでした。
 小学校までは引っ込み思案でしたが、人に教えたりする事が好きだったので、その頃は学校の先生になりたいと思っていました。中学に上がる時の引っ越しで小学校の時とは違う学区になったため、中学校に入学した時にはクラスメートの誰も自分の事を知らない環境に変化してしまいました。しかし、その時ふと「自分を変えるなら今しかない」と思い、学級委員に立候補したのがきっかけでその後3年間学級委員をしていました。
 学級委員にやりがいを感じたのは、「どうしたらこのクラスがうまくいくか」というような、いわゆる「クラス運営」のような事を考え実行できたことでした。
 そんな経験から将来は自分がリーダーとなって動ける会社の社長になりたいという思いにつながり、実際中学の卒業文集にも『将来の夢は社長』と書いていました。当時は祖父のあとを継ぐ事など具体性は全く持っていませんでしたが、祖父が社長だったため「社長」という存在を身近に感じていたというのもあったのかもしれません。
松本ESテック株式会社
部門を立ち上げる
 入社はしたものの、しばらくはあと継ぎということが決まっていない、つまり先が決まっていない状態で過ごしていました。祖父も高齢でしたが元気だったので、幹部社員に任せることはせずに何事も自分で進めている状態でした。
 十数年経った頃、このままでは何も決まらないと自分で動くことを考え、まず私はその時在籍していた管理部の副部長職に就けてくれないかと祖父に交渉し、なんとか了承してもらいました。その後今後の事を考え祖父が一人で握っていた人事権を組織化するため、また人材育成のため人財開発部の設立を直訴し、部下もいない状況でしたが部門を立ち上げ、数年後更に管理部が持っていた機能を分離させ、総務部を立ち上げました。
 祖父もこの頃になってくると、私を認めてくれるようになっていました。しかし、祖父が90歳になった頃肺がんが見つかり、これで「自分の寿命が決まった」と後継者指名にあわただしく動き始めました。そして祖父はすぐに社長を退任して代表権のある会長に、当時の専務を社長に、私を副社長にし、私が後を継ぐための道筋をつくってくれました。
 それまでは全く先が見えない状態でしたが、副社長に指名されたときにやっと夢だった『社長になる』という道筋ができたと実感しました。それは今から8年位前のことでした。
新たな分野への挑戦
 我が社は、電磁鋼帯という磁気特性のある鉄を使って、用途が様々なモーターコア(鉄芯)を製造しています。モーターそのものの性能は、このモーターコアにも大きく影響を受ける重要な部品です。国内でも数少ないモーターコアを製造するメーカーの中で、我が社の特徴は材料供給をしてくれるメーカーに縛られることなく、取引先のご要望に沿って材料の調達から安定した製品作りを行っていることです。現在は電磁鋼帯のスリット加工、そして家電製品向け、また車載関係のモーターコアを製造しています。
 これからの時代は、モーターが今までも考えつかなかったような、思ってもいなかったような製品にも使われるようになると思います。そしてモーターとはあまり縁のなかったような会社が参入してくるかもしれません。これからはこういった新しい需要にも積極的且つ柔軟に取り組んで、安定した品質の製品作りを続けていきたいと思っています。
『従業員が社会貢献を感じられる』企業に
 我々が作った物を組み込んだ製品は、社会に流通し使われています。私達が作ったもので不具合が起きると少なからず社会に悪い影響を与えてしまいます。
 しかし、実際の私達の工場では、最終製品ではなく「部品」のため、従業員達もこの部品がどのように役に立っているかをイメージしにくい環境で仕事をしています。どんなに設備をしても品質を維持し続けるために必要なことは最終的には人に依存します。従業員が製品作りの意義が感じられないと、それが不良やミスにもつながりかねません。
 これからは今まで以上に自分たちが作った物がどのように製品化され、社会生活の中でどのように貢献しているかを感じられるような会社作りを進めていきたいと考えています。更に様々な取り組みを通して従業員たちが「この会社で働いて良かった」と思ってもらえる会社にしていきたいと思います。
社会貢献を感じられる企業
夢をかなえて女性社長ならではの経営をする
企業名 松本ESテック株式会社
事業
概要
電磁鋼帯の加工 スリット加工品の販売、精密モーターコアの試作から量産までの一貫生産
住 所 〒262-0032 千葉市花見川区幕張町2丁目7714番地
電話
番号
TEL:043-273-7174
H P https://www.m-est.co.jp
役 員 代表取締役 松本 晴代
従業員 92名
資本金 3000万円
(2018/3/12)

向後米穀
サケの魚粉で
農業を活性化する
向後米穀~米作りもする米屋
 理想郷の母体となっている株式会社向後米穀は、私の祖父の代から始まった会社で、もともと米農家をしながら、当時の食糧管理法で定められた収穫量を越えて収穫した米を東京で販売したことから始まりました。そのうちに近所からも頼まれるようになり、正規の業者として販売許可を取得し向後商店を始め、父の代で法人化し株式会社向後米穀が誕生しました。
 この地域は米どころで、産地直送のスタイルで安く買えることを売りに販売していました。その後、法改正でスーパーでも米が扱えるようになると、産地直送の長所は希薄になり、価格競争時代へと突入しました。
※農家だった向後米穀
農業法人理想郷を作る
 株式会社理想郷を設立する事になった一番の理由は稲作農家の高齢化です。
 株式会社向後米穀では、米の販売だけではなく元々米作りもしていたため、高齢化した農家から米作りを委託したいという話がどんどん舞い込むようになってきました。普段の田んぼの世話は自分達でやっていますが、秋の収穫時期には他の農家が生産した米の集荷に追われ、稲刈りは他の人に頼んでいる状態でした。
 こんな要望が増えていくなら、法人化して人手を確保してやっていこうと決断し、4年前(2014年)に私の父が代表取締役になり法人化しました。
 当時の田んぼ2町歩(約10トン)からスタートしましたが、昨年(2017年)は33町歩(約170トン)まで増やしています。一気に増やしたので農機具や人手が足りないなどという問題も発生しましたが、年配でもまだまだ働ける方もいるので、機械持込で手伝ってもらったりして、何とかこなしています。
理想郷の設立
差別化の種
 株式会社理想郷のある横芝光町は米どころとはいえ、千葉県の多古米や長狭米のようなブランド米ではないため価格以外で競争できる差別化の方法を模索していました。
 そんな中、私が審査員をしている「米・食味鑑定士協会」の「米・食味分析鑑定コンクール」で知り合った米作りの名人の中一人、山形県の遠藤五一さんとの出会いが差別化対策のヒントとなるきっかけになりました。
 それは、横芝光町で開催している勉強会で遠藤さんから聞いた言葉で、甘くて美味しいといわれている作物には「魚粉のアミノ酸が良いと思う」という話でした。その後インターネットでも調べて、やはり魚粉が良いらしい事をつきとめましたが、未だ「らしい」という情報だけで、研究に裏付けられたものはありませんでした。そこで私は「らしい」ではなく、きちんと研究に裏付けられた新しい肥料を開発する決心をしました。
 その頃、平成25年に千葉銀行の創立70周年の記念事業として助成金がある事を知り「千葉大学・千葉工業大学と連携した中小企業向け助成制度」に「高食味な米の栽培に有効な有機肥料の設計と栽培環境の研究開発」というテーマで採用され、私と千葉大学の園芸学部との共同研究がスタートしました。 その後、研究2年目からは千葉県産業振興センターの「ちば農商工連携事業支援基金による助成事業」を受け、トータル4年間継続研究しました。今は全て自費で千葉大学との研究を継続しています。
 この肥料で作った米は美味しいと評価していただき、デパート系でも一部販売していただいております。更にルッコラやパクチー、トマト、落花生、レタス等千葉大学と共同研究している有機肥料の研究をもとに、安心安全な農作物の栽培を行っており、レストランからオーダーをいただいた野菜の栽培も始めています。
千葉大学と共同研究
サケが肥料に
 横芝光町を流れる栗山川は、サケが遡上(そじょう)する南限といわれ、栗山川漁業協同組合では、毎年遡上してくるサケを捕獲し、採卵して受精卵を希望する学校などに配布し「サケ里親事業」として孵化させています。
 私も孵化したサケは毎年3月に放流しているのを知っていましたが、採卵した後のサケが捨てられているのを知りませんでした。それは県の条例で採卵後のサケの販売や食用への利用などは禁止されているからでした。
 そこで理想郷の肥料製造の材料としてサケの魚粉を使用し、作物を作ることを提案したところ、なんと特別に許可をいただくことができました。
 この栗山川のサケの魚粉と米ぬかを使った新たな肥料作りは千葉大学との共同研究で得たノウハウが生きています。完成したサケの魚粉を使った肥料で、千葉県では八街が有名な落花生を栽培し商品化しました。甘みがあり八街産に負けない出来でした。
 株式会社理想郷は、地域の米農家の高齢化問題を解決し、肥料の研究開発で価値の高い商品を生産することで地域振興の助力となるよう努力を続けていきたいと思っています。
米と落花生
挑戦
企業名 株式会社 理想郷
事業
概要
  • 米・野菜の生産・販売
住 所 〒289-1727 千葉県山武郡横芝光町宮川526番地
電話
番号
TEL:0479-84-0505
H P Facebook:
https://ja-jp.facebook.com/kougobeikoku/
役 員 取締役 向後 雅秀
従業員 5名
資本金 1000万円
その他 【母体となる企業】株式会社向後米穀
(ご当地米・有名銘柄米・古代米・初釜うどん・お餅・おにぎり・赤飯などの炊飯加工食品の販売)
〒289-1727 千葉県山武郡横芝光町宮川526番地
TEL:0479-84-0505
HP:http://kougo.net
従業員:11名
資本金:1000万円
資格:農産物地域登録 検査機関
(2018/2/13)

ケメットジャパン
ソーシャル・
アントプレナーを
実現する
ケメット社との出会い
 ケメット・ジャパン株式会社は、2002年に私と専務の磯谷の2人で創業しました。創業当初は東京品川にありましたが、翌年テクニカルセンターを作ったのが千葉だったこともあり、会社を現在の場所に移転しました。
我が社の社名にあるケメットは1938年創業のイギリスの研磨剤メーカー、ケメット社の製品を取扱うことから付けた名前です。
ケメット社との出会いは研磨装置の販売会社がケメット社製品を取り扱うことになり、私が担当としてヘッドハンティングされたことがきっかけでした。初めてケメット社の社長にお会いしたときに、見た目や態度全てが「何てかっこいいんだろう。自分もこうなりたい。」と思ったことを今でも憶えています。この出会いがケメット・ジャパンを創業するきっかけになりました。
 事業は順調に成長しましたが、リーマンショックを経験したことで、事業の柱をいくつか持つ強い会社へと進化させる必要性を痛感しました。
更に強い企業へと進化させるため、創業から約8年でシステム精工株式会社、システム精工マレーシアをM&Aでグループ化、次いで2015年には株式会社レイテックスオプティマの営業譲渡、2016年には鉄道車両工業株式会社をM&Aにてグループ化しました。
 更に2017年スリランカにVIRON社を設立し、公共事業などの事業展開を行っています。
社員を幸福にする社長
 創業から5~6年は「勘と度胸」のような調子で事業をやっていましたが、その後セミナーなどに参加し始めて出会ったのが100年続く企業は「社員を大事にしている」という話でした。興味本位で社員の満足度調査を行った結果、何と30%という低い数字にショックを受けました。多くの100年企業はしっかりとした企業理念を持ち、それを社内に浸透させていることを知り、理念経営に取り組みました。また、社員を育て、子会社の社長に抜擢するなど社員のやる気を育てる策も取ってきました。
 会議室の額に貼ってある「私は社員を幸福にする社長です」は、私の潜在意識の中でできた言葉で、自分のやりたいことはこれだと思って3ヶ月考えて書いて掲示したものです。
 今ではケメット・ジャパンを始めグループ会社の役員会議でも私の理念を共有し、更にそれをブレイクして浸透しやすくしてくれるまでになりました。
社員を幸福にする社長
ドラムに筋トレ
 国内外含めグループ会社8社になったため、毎日忙しく過ごしています。サラリーマン時代にも副業でスノーボードやペットフードのネット通販をやっていて、睡眠時間が2~3時間だったことなど、振り返ってみると自分は仕事が好きなんだと思います。
趣味は体を鍛えることと、筋肉痛、たんぱく質をとること、そしてドラム。海外企業を立ち上げたこともあり、最近は特に体を鍛える時間が少なくなっているので、出張先でジムがあるホテルに宿泊した際は、少しでも鍛えるようにしています。
 ドラムは学生時代に始めたものですが、最近また復活して、知り合いの社長たちと毎年ワールドビジネスガーデンで行われる「ビヤーガーデンパーティー」で80年代の懐かしい曲などを演奏しています。
 毎日飛び回っているので、家族と過ごす時間がなかなかとれません。それを補うために、マレーシアのペナン島に移住している両親に会いに行くことも含め、年に2~3回は家族で海外旅行をするようにしています。
ドラムに筋トレ
ソーシャル・アントプレナーを目指す
 口だけの社長ではなく、社員の幸せを考え、何をしたら社員が喜ぶか、どうやって会社を継続させていくかを考えていくうちに、私の中に芽生えたのが「ソーシャル・アントプレナー(社会起業家)」という言葉です。
 あるとき出会ったスリランカ人の自動車修理工。彼との出会いが彼の母国スリランカへの進出へのきっかけでした。スリランカにVIRON社を設立した今、社員を幸せにすると同時に社会貢献も実現する。それが現在の私の目標となりました。社会貢献といっても、それを継続するためにそれなりの収益を上げていく必要があります。収益を継続するためには、自分たちの強みを持つ必要があります。今後もケメット・ジャパン・グループの「強みを生かしたビジネスを展開し、社員を幸福にし、社会貢献もするソーシャル・アントプレナーになる。」これが私の「志」です。
ソーシャル・アントプレナーを目指す
志
企業名 ケメット・ジャパン株式会社
事業
概要
Kemet(イギリス)製品の輸入販売 Kemet社日本総代理店
Intersurface Dynamics社(アメリカ)製品の輸入販売
PRESI(フランス)製品の輸入販売
PRESI社日本販売代理店
設備販売(研磨関連設備/検査測定装置の販売)
治具・工具類の販売 研磨加工に関する、総合技術サポート
システム精工、システム精工マレーシア、
レイテックスオプティマ、レイテックスオプティマUSA,
鉄道車輛工業、VIRON、K-MATの運営
住 所 〒261-7121
千葉県千葉市美浜区中瀬2-6 WBGマリブウエスト21階
電話
番号
TEL:043-213-9911
H P http://www.kemet.jp
役 員 代表取締役 滝川 聡
従業員 150名(グループ会社合計)
資本金 3,200万円
(2018/1/6)

オーエックスエンジニアリング
2020
パラリンピックの
メダルを支える
パラリンピックを支える
 オーエックスエンジニアリングは、1988年に父が創業した車椅子のメーカーです。
当社では日常生活で利用する車椅子のほか、パラリンピックの選手が使う競技用の車椅子も開発・製造しています。
 私の父が不慮の事故で車椅子生活になり、既成の車椅子では物足りず「どうせ乗るならかっこいい車椅子に乗りたい」と思って自分で作り始めたのが会社設立のきっかけでした。もともと父はオートバイの開発を行っていたため、ものづくりの血が騒いだようです。
 1992年には日常用の車椅子を、1993年には競技用の車椅子を発売し、過去8回のパラリンピックで通算122個のメダル獲得に貢献してきました。
 オーエックスエンジニアリングは、常に車椅子を進化させる開発を続けることはもとより、2006年には健常者向けの自転車、2008年にはペット用車椅子なども開発し、製品化してきました。
 また、2015年には天皇皇后両陛下が競技用車椅子の製造作業をご視察でお越しになられました。
若くして社長を引き継ぐ
 父が他界した当時、私は車椅子などを販売する会社、オーエックスTOKYO-BAYの社長をしていました。父のあとを継ぐ気もなく、オーエックスエンジニアリングでは役員にもなっていませんでしたが、緊急の取締役会に突然呼ばれ社長に指名されました。今から約4年前、私にとって青天の霹靂(へきれき)のような出来事でした。
社長に就任してからは、私なりに改革や社員の待遇改善などの取り組みを行いました。昨年ようやく一息つけるようになった矢先、出張中に腰の辺りに違和感を覚え、病院に行ってみると帯状疱疹(たいじょうほうしん)という診断でした。社長就任後、がむしゃらに走っていたので、医師から「あまり無理をしないように」の言葉で、「自分の体のことも考えて行動する」ことを思い出させてくれました。
 そんな体験がきっかけで、現在は働き方改革にも取り組んでいます。私だけでなく社員たち、特に昔から残業していることが多い開発担当者にも、できるだけ残業を減らしていくように指導しています。
 今の私には気分転換になる趣味がありませんが、休日に妻とショッピングに行くようにして、気分転換をしています。
若くして社長を引き継ぐ
産官学で
 車椅子の強豪メーカーに勝つため、パラリンピックに参戦する国内外の車椅子メーカーにも勝つためには、常に開発を続けていかなくてはなりません。しかし、製品開発は会社を維持していく上で大きな負担となります。中でも車椅子改善の一番大きな課題は軽量化です。軽量化をするには素材から取り組まなくてはなりません。そこで素材を研究している大学と連携、公的な補助金や助成金を活用して開発を進めています。また、我が社の車椅子を使っている社員に、開発した車椅子を使ってもらい、その使い心地や問題点などの意見を忌憚なくバックしてもらい開発に役立てています。
 2020年東京オリンピック・パラリンピックまであと2年強。来年からは開発した車椅子で選手との二人三脚の調整を進め、パラリンピックに望む予定です。
 ここで開発した車椅子の技術は一般の方が使用する車椅子の技術へと応用されます。パラリンピック後には、新素材を使った一般向け車椅子を製造していく予定です。販売された新素材の車椅子を使って快適に過ごしていただくお客様の笑顔を思い浮かべ、それを励みに日々開発を進めています。
産官学で
「未来を開発する」ための「革新」
 私の夢は、オーエックスエンジニアリングの車椅子が世界中の障害者の皆様の「乗り物」として活躍すること。また自転車、そして新しく生まれるであろう「乗り物」が世界中を走り回ることです。
 夢を実現するためには、我が社の企業スローガンである「未来を開発する」ための「革新」を続けていくこと。「革新」の結果生まれた新しい「乗り物」で事業の柱を増やし、経営基盤を一層安定させ、「未来を開発する」土壌を継続していくことです。
 これからも社員とともに、経営理念の『「創る喜び」「売る喜び」「使う喜び」が伝わる製品の提供』という言葉を忘れずに日々ものづくりをしていきたいと思います。
 そしていつの日か今の社員がこの精神を忘れずに会社を継承していってほしいと思います。
「未来を開発する」ための「革新」
革新
企業名 株式会社オーエックスエンジニアリング
事業
概要
車椅子の開発・販売
自転車の開発・製造・販売
住 所 本社:
〒265-0043 千葉県千葉市若葉区中田町2186-1
電話
番号
TEL:043-228-0777
H P http://www.oxgroup.co.jp/
役 員 代表取締役 石井 勝之
従業員 40名
資本金 7,500万円
資格その他 2011年「第10回ベンチャー・カップCHIBA・グランプリ」
受賞他多数
オーエックスエンジニアリング社製車椅子を利用した
パラリンピック選手の獲得総メダル数122個
関連会社 株式会社オーエックス新潟:
〒940-2045 新潟県長岡市西陵町221-33雲出工業団地内
株式会社M2デザイン研究所:
〒265-0043 千葉県千葉市若葉区中田町2186-1
(2018/1/6)

広栄化学
100年企業を目指し
骨太な製造業へ
進化させる
 広栄化学は、1954年(昭和29年)に粗製グリセリンの製造会社として津田沼にて創業した創業63年になる化学会社です。その後時代の要求とともに製造する製品も変わり、現在では珪酸ソーダ関連の製品を製造しています。
珪酸ソーダは、珪酸ナトリウム又は水ガラスとも呼ばれており、土壌硬化剤・合成洗剤・紙パルプ用、石鹸添加剤として利用されています。
 様々な用途がある珪酸ソーダ関連の中でも当社が製造しているのは、金属洗浄剤や洗剤への添加物などに使われるもので、主にクリーニング業界向けの助剤として使われるものを製造しています。また、その設備を利用して大手化学メーカーの受託生産も行っています。
広栄化学全景
従業員を大切にする「子育て先端企業」への取り組み
 広栄化学工業は創業時代から従業員を大切にしていく取り組みを行ってきました。平成18年2月には10年間にわたる「次世代育成支援計画」を策定し、働きやすい職場環境整備に取り組みました。
 「次世代育成支援計画」に取り組んだ当初、不足する生産現場の人員に対応するため女性を登用することを考えましたが、そのためには働きながら子育てをする女性のための対策を講じる必要がありました。
 女性を登用するには働き易い職場環境を企業側が提供する必要があると考え、そのための環境づくりに取り組みました。その結果、習志野市からは「企業として少子化を重要な問題と位置づけて、職場で働く方が仕事と子育てを両立させ、安心して家族や家庭を守れる会社」として子育て先端企業第一号を、千葉県からは千葉県男女共同参画企業奨励賞をいただくという対外的な評価もいただきました。
イノベーションなくして事業継続は望めない
 1995年(平成7年)に私が会社を引き継いでからもISO9001の取得、5Sの導入・推進、ISO14001の認証取得と会社の体制をより確固としていくための取り組みを行ってきました。
 企業の寿命は30年といわれていますが、振り返ってみると我が社もおおよそ30年のサイクルで会社が変わってきています。
 老舗といわれる企業が時代々々に合ったものへ常に変化を続けているように、我が社も次世代の30年、更に100年へと向かっていくためにもっとイノベーションを続けていかなくてはならないと考えました。
 我が社は現在工業製品を製造していますが、次の時代には「化学」というベースを踏襲しつつ、食品分野や医療分野など新たな分野へチャレンジしていく必要があると考えています。大きな変革を実現するための手段を模索している中、5年前に出会ったのがTPM(Total Productive Maintenance)活動でした。
 TPMとは製造設備のパフォーマンスを最大限に引き出せるようにするための活動です。この活動によって設備の保全、ロスの削減はもとよりロスを未然に防ぐ仕組みづくりが推進できました。何より効果が高かったのは、従業員たちが率先して改善の提案を出してくれるようになったことです。この変化は、次の時代への改革に進むための大きな一歩として手ごたえを感じています。
珪酸ソーダ、オルソ珪酸ソーダ
お客様にも従業員にも誠実なこと
 大学卒業後、サラリーマン生活を送っていくつもりが転職、社長就任と思ってもいない道を歩んできました。更に昨今では、商工会議所や法人会など社外でも重責を務めさせていただいております。
 振り返ってみれば周りの人にも恵まれ、周りの人が支えてくれたからこそ、ここまでやってこられたのかもしれません。人とかかわる時に常に私の頭にあるのは「誠実」という言葉です。誠実の意味は「私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること」。この言葉を忘れずに私のポリシーとして今後も仕事に人に誠実に取り組んでいきたいと思っています。
広栄化学の社員達
挑戦
企業名 広栄化学工業株式会社
事業
概要
  • 化学工業薬品の製造、加工、ならびに販売
住 所 ●本社・工場
〒275-0001 千葉県習志野市東習志野6丁目16番11号
●茜浜工場
〒275-0024 千葉県習志野市茜浜1丁目6番5号
電話
番号
TEL:047- 474-1255
H P http://www.koei-chemi.co.jp
役 員 代表取締役社長 吉田 茂雄
従業員 64名
資本金 6,000万円
資格
その他
ISO9001認証取得ISO14001認証取得、
習志野市 子育て先端企業第1号、
千葉県「“社員いきいき!元気な会社”宣言企業」登録企業
(2017/12/11)

スズ市水産
「海の恵み」を消費者に届けたい思いで
漁業から水産加工へ転身して30年。
次の挑戦は消費者に直接手渡しすることです。
捕り手から作り手へ
 1980年代までは千葉県南部の千倉町は、サバやサンマを中心とする漁業が盛んで、私の曽祖父も網元としてサバやサンマなどの漁をしていました。
 祖父は曽祖父のあとを継いで株式会社鈴協水産を設立し、サバやサンマ・鮭漁をしていました。祖父の後をついで父が、そして私が四代目として会社を引き継いだ当時も自らも船に乗り漁をしていました。
 1986年(昭和61年)にサバ漁が最低に落ち込み、資源枯渇と水温低下による不漁が深刻化したのを機に、私は水産加工への転業を決意し、翌年1987年(昭和62年)に現在の有限会社スズ市水産を立ち上げました。
水産加工に取り組む
 スズ市水産は網元時代に船の倉庫として使っていた建物を改築し、サバやサンマのみりん干しなどを加工する加工場としてスタートを切り、製品は漁協関係の会社を経由して生協へ販売されていました。
 創業2年目には鮮魚を扱うようになり、3年目には地元スーパーに鮮魚や加工品を販売するようになりました。
 1998年(平成10年)には衛生・品質管理の基準を満たすために新工場を建築、2003年(平成15年)頃からはあわびや伊勢エビなど地元で獲れる高級食材を使ったギフト向けの加工品も始めました。
 現在では、地元であがる魚の加工品だけでなく、地元の鮮魚はもとより、全国各地で水揚げされる鮮魚も仕入れて販売できる体制を構築し、スーパーや料理店のお客様に提供しています。
料理の神様のお墨付き
 我が社がある千葉県南房総市千倉町には日本で唯一料理の祖神を祀(まつ)る高家神社(たかべじんじゃ)があり、料理関係者や味噌・醤油などの醸造業者からの信仰を集めています。2016年に千葉ブランド水産物、ふるさと品認定を受けた「天然あわびの海女の味噌焼き」はこの高家神社のお墨付きをいただきました。
 この「天然あわびの海女の味噌焼き」を始め他にも
2007年 全国水産加工協同組合連合会会長賞受賞「伊勢エビテルミドール」
2004年 東京都知事賞「天然黒あわび煮貝」
2006年 全国水産加工協同組合連合会会長賞受賞「天然あわび海女の味噌焼き」
などの開発した商品で賞もいただきました。
 高級な食材を使った開発商品は、お中元・お歳暮などのギフト用商品としてデパートなどで販売されており、全国に届けられています。
千葉ブランド水産物、ふるさと品認定を受けた「天然あわびの海女の味噌焼き」
海の恵みを無駄にしない
 房州の各港に水揚げされる魚のうち規格が合わないなどの理由で食用にならないものが多くあります。このような魚を販売できるようにし、少しでも地元漁師たちの収入アップにつながればと未利用魚の中のサバ、アジ、サンマの加工に取り組みました。
 ゴマサバは骨きり処理が難しく、なかなか商品として出荷できませんでした。地元の漁協や生産者の皆さんと連携して研究を重ね、中骨などを除去する特別な機械を導入し、フィッシュナゲット等に加工、冷凍して家庭で簡単に調理できるものにしあがりました。
 さらに、美味しく食べてもらえるように料理人の方々に味付けなどをもアドバイスをいただき、「サバカツ」や「サバのゴマ竜田揚げ」などを開発しました。
「サバカツ」や「サバのゴマ竜田揚げ」などを開発
小売業に挑戦
 スズ市水産は網元から転身し、水産加工業、鮮魚卸の分野へと事業を拡大してきましたが、唯一実現できていないのが店舗を持った小売事業です。
 振り返ってみれば、網元から水産加工への転業、地元に無い鮮魚の買い付け、県内のスーパーなどへの自社配送、料理店への販売、ギフト用商品の開発、フィッシュナゲットの開発と常に新しい挑戦を続けてきました。
 今後は買い付けから加工、卸、小売へと一貫性を持った体制を築き、千葉産の魚をエンドユーザーに直接届けられるような体制作りに挑戦していきたいと思っています。
 千葉の新鮮な魚をできるだけ早く消費者の手元に届けて美味しい魚を食べてもらうこと。これが私の新たな挑戦です。
千葉の新鮮な魚をできるだけ早く消費者の手元に
挑戦
企業名 有限会社 スズ市水産
事業
概要
  • 鮮魚卸、水産加工品卸
住 所 〒295-0012 千葉県南房総市南朝夷110-93-12
電話
番号
TEL:0470-44-0662
H P http://www.suzuichi.jp
役 員 代表取締役社長 鈴木 基進
従業員 28名
資本金 300万円
資格
その他
  • ISO9001認証取得
     
(2017/11/10)

斎武商店
地元で食べられてきた房州ひじきを全国区に
伝統的な製法だからこそ孫子の代まで愛される
今でもお客様の顔が見える催事販売を大切にしています。
ひじき一本で食べていく覚悟
 斎武商店はもともと新英丸という船を持って漁をしていた網本で、地元のひじきや魚の加工場も持っていました。そんな斎武商店の娘と結婚した私は漁業とは関係のない書店の次男坊で、卓球が得意で大学でも卓球をやっていました。
 結婚し妻の実家を手伝うことになったのですが、直ぐに義父が亡くなり、斎武商店を継ぐと共に、斎藤の名前も継ぐことになりました。それが昭和49年のことでした。漁師の経験がなかったため漁をやめ、ひじき一本で生計を立てる覚悟をしました。しかし肝心のひじきの製法に関して知識が無かったため、ひじき屋の仲間たちの指導を受けながら、試行錯誤の日々でやっと今の製法にたどり着きました。
 覚悟を決めたとはいえ、ひじき一つで生計を立てなければならない日々は大変でした。地元の人脈をたどり、やっと大手スーパーにも商品を置かせてもらうようにもなりました。一方、北海道から九州までデパートなどで開催される催事に積極的に出店ましたが、ひじきは地味な食材でなかなか売れませんでした。それでも品物には自信があったので、「食べてもらえばわかる」との思いで試食してもらい、「連絡をくれれば送るよ」と名刺を配ったお客様が今の通販のお客様です。
五十集屋(いさばや)であり続けることが斎武商店
 五十集屋(いさばや)とは、磯場屋とも書き、漁場、魚市場、魚商人や水産加工業者の事を言います。われわれ斎武商店もひじき専門の五十集屋です。
 ひじきの産地として有名な伊勢や長崎は、漁師がひじきを刈っては浜辺などで一旦乾燥させ、それを仕入れたひじき業者が水で戻して釜だき・乾燥して販売します。
 一方房州では、2月から4月初旬までの大潮の日の潮が引いている間に漁師が一斉に刈り取る一番取りひじきだけを業者がすぐに釜だきして乾燥させる。つまり、1年分のひじきはこの短い期間だけで、何十トンという量を調達する方法をとっています。  房州のひじきは一番取りを刈ってすぐに釜だきするから、ふっくらとやわらかく、誰でも違いが感じられる程おいしいひじきなのです。刈られたひじきは大型トラックで五十集屋の所に運ばれてきますが、これを放っておく と腐ってしまうため、届いたものから順にひと釜6時間の釜だき作業を昼夜交代で行います。毎年この時期は、次々とやってくるひじきと格闘して戦争のような騒ぎとなります。従業員たちはこの状態に「もうやめたい」と音を上げる人もいますが、これが房州ひじきならではのおいしさを守る唯一の方法なのです。
この時期、五十集からの釜だきの白い煙が立っているのを見ると、地元では「春が来た」と感じる季節の風物詩ともなっています。
お米の博士号「お米マイスター」の資格を取得
食べ方の提案で今の食生活にもマッチする
 ひじきと言えば煮付けが定番ですが、食生活の変化で食卓にあがる頻度が少なくなり、弁当の隅にちょこっとある煮付けしか食べたことが無いという方も多いでしょう。
 斎武商店ではお客様に栄養豊富な房州ひじきをおいしく食べていただくために、フードコーディネーターが考えた和洋様々なレシピを掲載したレシピブックを差し上げています。 ひじきは100gあたりカルシウムが牛乳の約12倍、食物繊維がごぼうの約7倍、ミネラルが豊富で健康食材としては非常に優れた食品で、古くは縄文・弥生時代から農作物にはあまり含まれていないカルシウムを補うための食品として食べられていたそうです。
 また、ひじきを水でもどすのが面倒なお客様にも気軽に食べていただけるように、炊き込みひじき御飯の素、たまごとひじきのスープ、調理済みの様々な煮つけなどもご用意し、お客様に健康食材のひじきをおいしく食べていただくための努力を惜しまないように心がけています。
お米の販売で地域活性化に貢献
変わらないことが斎武商店
 国産のひじきは国内流通量の約13%程度で、大多数が韓国や中国からの輸入で占められているといわれています。房州のひじきは、時代の変化や後継者不足で昔は50件ほどあった五十集屋(いさばや)は、7~8件に減ってしまいました。仲間と「房州ひじき生産会」として、千葉ブランド水産物の認定もいただきました。しかし、ひじきを刈ってくれる漁師さん達も高齢化、後継者不足で房州のように、大潮で一気に収穫する方法では人手が足りず、収穫量も下がってきています。更に気候の変化で海水の温度が上昇してひじきが不作の年も増えしまい、どうしても価格を上げざるを得ないこともあります。このように逆風となることも多々ありますが、私は先人が作った自然の恵み「ひじき」が枯渇しないように仲間と共に対策を講じて守り続けていきたいと考えています。
 催事での対面販売を通して知り合ったお客様が通販のお客様になり、今では売上の半分以上が通信販売のお客様です。また、自社のホームページでの販売も行っています。
 世間では後継者問題が話題にあがることがありますが、幸いなことに3人の息子が頑張ってくれています。息子たちも私のように催事に積極的に参加し、お客様の生の声を聞くようにしています。私たちを知ってくれているお客様は「他のひじきは食べられない」と言ってくださいます。そんなお客様とのふれあいが何よりの宝です。
 美味しいと言ってくれるお客様に応えるべく、変わらない製法をひたむきに続けること。「継続は力なり」これが斎武商店のポリシーです。
これからの竹ノ内米店
笑顔
企業名 株式会社斎武商店
事業
概要
  • ひじき、わかめ、その他海藻商品の製造、販売
住 所 〒299-5504 千葉県鴨川市浜荻924番地2
電話
番号
TEL:04-7094-0149
H P http://www.saibunohijiki.com/
役 員 代表取締役 斎藤 衛
専務取締役 斎藤 出
従業員 20名
資本金 3,000万円
資格
その他
  • 千葉ブランド水産物認定品(房州ひじき)
(2017/10/10)

竹ノ内米店
房総は大山千枚田でも有名な米どころ。
「日本の米づくり百選」に選ばれた千葉県のブランド米を
全国へご紹介しています。
「長狭米」を販売する竹ノ内米店
 竹ノ内米店は、先代からの事業で、長狭街道沿いにある鴨川店で創業されました。現在は低温倉庫や精米設備のある富津市山中に本社を移し、店舗販売からレストラン事業等への卸売販売へと事業を拡張し、事業を引き継ぎました。外食産業への販売は、それぞれの料理の内容によって適したお米を選んでご提案しています。たとえば、お寿司には酢飯にして冷めた時でも味が良いものを、洋食にはあっさりとしていて米粒の食感を感じるものを、など店主の方々と相談しながらニーズに合ったお米を納めています。
 千葉南房総・加茂川水系沿いの長狭(ながさ)地方は、明治天皇即位の大嘗祭に献上された斎田に選ばれるほど、昔から関東有数の米どころとして知られてきました。
 長狭地域とは、北に清澄山系、南に嶺岡山系を望む細長い平野で、その一帯で収穫されるお米を「長狭米」といいます。
 その中でも全国的に知られている鴨川の大山千枚田は、嶺岡山地に開かれた棚田で、その独特の粘土質の土壌に緑深い森から湧き出る清らかな水が注ぎ、お米本来の旨味、色艶、歯ごたえを十二分に引き出す、美味しいお米が育つ好条件の整った環境です。春は稲の緑がまぶしく、夏はホタルが飛び交い、秋は稲が頭をたれる黄金の景色がすばらしい大山千枚田は、千葉県指定名勝にもなっています。
お米の博士号「お米マイスター」の資格を取得
 お米は収穫された後、農林水産省が定めた玄米の検査規格に基づき等級検査を行います。
 等級検査は農産物検査のひとつで、一定量の玄米のなかにきちんと整った形をしている米つぶの割合(整粒歩合)や虫食いの有無、透明感等を検査員が目視で判定し、1等、2等、3等、規格外で格付けされています。竹ノ内米店では、この等級検査を厳しく行い、より良いお米を適正にご購入いただけるように心がけています。
 また、竹ノ内米店では更に「お米の食味」を中心とした特性を理解して、より良い商品をご提供するために、「お米マイスター」の資格取得を行っています。
 お米はその年の天候、品種、産地、また作付けの斜面が変わると味が変わります。そして、育て方によっても違いが出ます。同じ年の同じ品種でも違いが出てしまうものです。品種や精米方法、ブレンドによっても、味や香り、食感、適した調理法、合う料理なども様々です。
 そこで、日本米穀小売商業組合連合会が主宰する、お米に関する専門職経験がある人のみに受験資格がある、いわば、お米の博士号とも言える資格「お米マイスター」を取得し、細やかな商品づくりに生かしています。竹ノ内米店の契約農家が丹誠込めて育てたおいしいお米を、「五ツ星お米マイスター」が厳選し、消費者の皆様に自信を持ってご提供しています。
お米の博士号「お米マイスター」の資格を取得
お米の販売で地域活性化に貢献
 長狭米の産地であるこの地域は全国でも珍しい天水棚田が多く、今でも夏の盛りに雨乞いの神楽を奉納するお祭りや馬に乗って矢を放つ流鏑馬など、稲作とともに伝わる伝統文化が色濃く残されています。
 整備されていない鴨川の棚田は、昔からの美しい日本の原風景が残されていますが、手作業が中心の手間のかかる作業となります。また、生産者の高齢化のため維持管理がむずかしくなった棚田を守るため、NPO法人などの棚田の保全活動が鴨川ではとても盛んです。
 竹ノ内米店は、鴨川の誇り、長狭米の美味しさをより多くの人に知ってもらい、食べていただくことで、美しい棚田の景観と伝統文化を守っていきたいと考えています。そして長狭米をブランド米へと育てるため、日々地元の農家さんと共に協力し、お米を通して地域の活性化を目指しています。
お米の販売で地域活性化に貢献
これからの竹ノ内米店
 近年では、近隣地域だけでなく、全国に広くご購入いただけるように数年前からインターネット販売を始めています。初めは、鴨川への通り道に店舗でお買い上げいただくお客様向けに始めたのですが、ネット販売が急速に普及し、インターネット上での競合は大変多く簡単にはいかない、といった状況ですが、お得意様を中心にご購入いただいています。
 竹ノ内米店では、ただ安いお米、ということではなく、本当においしいお米をご提供していきたいと考えていますので、商品にも特長が出せるよう日々試行錯誤を行っています。健康志向の人から最近人気の玄米や減農薬などのエコ農産物、新しい品種のお米など、お客様の様々なニーズに応えられる商品を企画しています。
 海外でも人気の日本食、その中心にあるお米は、世界的にも注目されています。国内でも、海外人気につれて日本食文化への関心が高まっていますので、これからも、おいしいお米をご提供できるよう、創意工夫を行って行きたいと考えています。
これからの竹ノ内米店
笑顔
企業名 有限会社 竹ノ内米店
事業
概要
  • 米穀店(長狭米の販売)
住 所 〒299-1743 千葉県富津市山中1254
電話
番号
TEL:0439-68-1010
H P http://www.takenouchikometen.com/
役 員 代表取締役 竹ノ内 義一
従業員 11名
資本金 1,000万円
資格
その他
  • 五ツ星お米マイスター:1名 三ツ星お米マイスター:2名
  • お米アドバイザー:1名 農産物検査員:3名
(2017/9/15)

竹ノ内米店
時代にマッチした商品開発と海苔の食文化啓蒙を通して
海苔のおいしさを若い世代に伝え、
新しい価値を生み出す活動を行っています。
加藤海苔店「三代目海苔蔵」
 加藤海苔店では、海苔の仕入れ、工場での加工と卸・販売を行っています。また、海苔といえば、お茶。長年の取引先から良質のお茶を仕入れ、販売を行っています。
 もともとは本家の家業が海苔屋だったのですが、祖父が独立して新しく海苔店をはじめたのが「加藤海苔店」の始まりです。それを父が継いで、三代目が僕、というわけです。加藤海苔店「三代目海苔蔵」を名乗り、時代に合った新しい海苔屋を目指してSNSやネット販売などにも積極的に取り組んでいます。
 自分が経営に参画して始めにやったことは、新商品開発です。気軽に食べられて、おしゃれなパッケージ。それを最高の海苔で作る。意外なことに、味付け海苔はあまり品質の良くない海苔を味で食べられるように加工した物が主流でした。でも、本当においしい海苔の風味を生かした味付け海苔や焼きのりを作って食べていただきたいと考えて「玄」シリーズを作りました。工場に缶詰の機械があったので、「これだ!」とパッケージや海苔の形を試行錯誤して、現在のスタイルに辿り着きました。ほんのりと香る味付けと口溶けの良い海苔を厳選し、密閉缶に樹脂の蓋を付けて、湿気ない工夫をしました。デザインも、そのままテーブルに置いてもきれいなラベルに仕上がりました。ねらい通り「玄」シリーズは贈答品としてだけでなく、自宅用として若い世代の方々にも大変人気があります。現在も新しい味の試作は続けていて、良い商品ができたと自信がある時だけ商品化を行っています。
こだわりの江戸前海苔を全国へ
 加藤海苔店は、地元江戸前の船橋・行徳、三番瀬の海苔の良さを中心に千葉の海苔をもっと宣伝していきたいと考えています。千葉の海苔は香り、甘みともに本当にすばらしいので、是非全国の皆様にもっと知っていただき、味わっていただきたいと考えています。催事販売などで全国へ出かけていて、千葉の海苔は有明や瀬戸内に比べて意外に知名度が低いので、試食やお客様とのふれあいを通して、販売促進や商品開発に役立てられたらと思います。実際に「大きさが扱いにくい」「歯につくのが気になる」など、参考になるご意見を数多くいただくことができ、まだまだやるべき事がたくさんあるな、と感じています。
 また、最近では大量生産化へ移行した時代に絶滅しかけた幻と言われる「アサクサ種」で作った「浅草海苔」の復活がありました。一部の生産者による取り組みで養殖に成功し、少量ですが商品化されました。加藤海苔店でも販売したところ、大変好評です。
 一方で温暖化による品質・生産量の不安定さや後継者不足による生産者の減少などが危惧されています。やはり、漁師さんあっての海苔屋なので、何とか力を合わせて海苔の仕事を続けていければと思っています。
こだわりの江戸前海苔を全国へ
三代目海苔蔵「のり博士」になる
 昭和初期に比べて、海苔を含めた海藻を食べる習慣は少なくなって来ています。海苔というとコンビニのおにぎりに付いている、お寿司やさんの軍艦巻き、という程度の認識の子ども達も増えて来ています。高度成長期の洋食普及と食文化の多様性が進み、朝ごはんには、味噌汁と海苔、というスタイルが様々に変化しました。「本当の海苔のおいしさを知らない人が増えている」という事は、海苔屋にとっては一大事です。そこで、同業者とともに、数年前から行徳、船橋など地域の小学校の総合教育の時間や公民館などで「のり教室」を開催し、地元の子どもに海苔ができるまでの工程や、知識について学んでいただき、実際に海苔を干したり、海苔を使った料理を作ったりして楽しみながら海苔のおいしさを知ってもらう活動を始めました。
 子ども達が家に帰って家族に海苔料理を披露することもあるそうです。子ども達から「のり博士」へかわいい手紙をいただく事もあり、こちらもふれあいを楽しみにしています。海苔はビタミンやカルシウム、水溶性繊維質が多く健康にも良いため、家庭の食卓に積極的に取り入れていただけるようにいろいろな形で啓蒙活動にも力を入れて行きたいと思います。
自然の恵み、海苔の魅力
 自然相手の「海苔」という商品を取り扱う以上、作柄の良い年、そうでない年があり、毎年全く同じ商品というわけに行かないのが難しいところです。その中でも自分の目利きで、より良い商品をご用意できるように、力を尽くして取り組んでいます。苦労した時ほどお客様からお褒めの言葉をいただくと、本当に嬉しいですね。反対に「今年はあまり良くなかった」と言われるのが辛いところです。
 海、気候という自然相手のものなので、新鮮であればこそ、毎年均一というわけにはいかないのが海苔という食品です。「海苔は毎年一年生」という言葉があります。同じ海でもその年、その年で違う味わい、風味を持つ食べ物という意味合いで、自然の恵みを直に感じる事ができる食べ物なのです。
 また、地域毎の味わいの違いも是非感じてほしいところです。歯ごたえがあり甘みの強い海苔、口溶けがやわらかく繊細な香りの海苔など、食べ比べて好みの海苔を見つけてみていただきたいと思います。お薦めの食べ方などがありますので、是非、海苔屋にご相談ください。
三代目海苔蔵「のり博士」になる
加藤海苔店の、これからの挑戦
 商品作りは今までも新しい挑戦を行ってきましたが、更にもっと海苔を使った全く新しい堤案ができたら、と考えています。他の食材とのコラボや、新しい食べ方など、何かおもしろい事ができると良いな、と思います。世界的にも日本食に注目が集まっている今だからこそできる事などもあると考えています。
 千葉は海に囲まれていて気候も温暖で過ごしやすい。ここで生まれ育って地場のものを扱う事業を行っているので、よけいに地域に愛着があります。
 都心にも近く、商圏も広い。まだまだ事業の可能性は広がると感じています。そのためには海苔に限らず千葉ブランドの価値をもっと高めていきたいですね。千葉には良い物、美味しい物がたくさんあります。その割にはあまり認知度は高くない。魅力が発信されていない。「千葉産か〜いいね」「千葉産が欲しい」といってもらえるように、千葉のブランド価値を高める発信に声を上げていきたいと思います。
加藤海苔店の、これからの挑戦
笑顔
企業名 有限会社 加藤海苔店
事業
概要
  • 1.乾海苔とその加工品の製造販売
  • 2.海苔及び日本茶の卸売及び小売業
住 所 〒272-0138 千葉県市川市南行徳1-16-27
電話
番号
TEL:047-396-1188
H P http://www.kato-nori.com/index.htm
役 員 代表取締役 加藤 洋一
従業員 10名
資本金 600万円
資格
その他
(2017/09/10)

千葉県企業の経営者インタビュー
グリーンファームかずさ
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