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ぴかいちば
ぴかいちば
千葉のきらりと光る
社長へのインタビューをご紹介。
社長の熱い思いを語っていただきます。

千葉発「ジャパニーズゲイシャ」を
世界に
千葉でコーヒーを栽培する
  コーヒーの木の栽培は、赤道を中心にした「熱帯」地域で主に栽培され、その地域は「コーヒーベルト」と呼ばれていました。コーヒーの木の栽培は、コーヒーベルト以外では難しいとされていました。
 2020年(令和2年)に岡山県の「やまこうファーム株式会社」が日本国内での栽培に適したコーヒーの苗の開発に成功した事を知り、千葉県八千代市で関東初のコーヒー農園を作ろうと「ヤチフォルニア農業公国株式会社」を開園しました。
 今まで様々な事業を手掛けてきた自分の集大成として、その規模を千葉県内に拡大し、農園レベルではなく「国産コーヒー王国」と呼ばれるまでに拡大していく事業計画を立てました。そして国産コーヒーを通して皆が笑顔になる国(コミュニティー)を作るべく社名を「ヤチフォルニア農業公国」として、更に私が「国産コーヒーの父」となる事を目標に、自らも「国王」と名乗る事にしました。
 八千代市島田台の第一農園には栽培のためのビニールハウスを建築し、ランドマークとカフェの機能を兼ねたアメリカ製のキャンピングカー「エアストリーム」を2台設置し、2023年(令和5年)にオープンしました。
 更に第二農場も開園し、年間10万円で1kg~2kg収穫できる「苗オーナー制度」も始め、第一農園ではカフェの他に「コーヒーの焙煎体験」やコーヒーの木で鉛筆やバードコールを作るワークショップなどを始めました。
 その後フードトラックも購入し、イベントなどに出店もしていましたが、現在は苗が大きく育ち、数も増えているので農業の方が忙しくなって、しばらくはお休みさせてもらっています。いずれまた従業員を増やして営業を始めるつもりです。
 昔からある作物なら先輩から聞いたり、文献も沢山ありますが、コーヒーは育て方が分からないので農業をやっている人と私の様なゼロからスタートした人との差がそれほどありません。だからこそ、皆同じスタートで始めて「探求」「研究」「実験」などを繰り返しながらゴールを目指す事が出来る面白さがあります。
 今は何度も色々な方法を試して「この時期はこれが正しい。この時期はこれをやったらダメだ」という8割位は苗の育て方が分かってきて、経験値で話が出来るレベルまでは来たと思います。残りの2割をどう詰めていくかというのはありますが、何も分からない状態から始めた事を考えれば、いい線まで来ていると思います。だから、コーヒーの苗を買って農園をやりたいと言ってきた人には指導もしています。
ヤチフォルニア農園公国株式会社
エアストリームが目印の農園とカフェ
ユーモアが好きな社長がシャレで作った国王の肖像画

人づくりを始める
 私は青森県の八戸出身で、男3人兄弟の次男として育ちました。中学校時代は教科書を読んでいるだけの授業なら、自習で教科書を読むだけでいいと思っていたので、勉強はしませんでしたが成績は学年では上の方でした。私は記憶力が良く、教科書の試験範囲を写真として一字一句記憶する事が出来たため、歴史の様な暗記問題は得意で、数学も公式を暗記すれば出来るので得意科目でした。
 大学に進学する気は無く早く働きたいと思っていて、高校に進学するとギリギリで卒業できればいいと思っていたので、勉強をしなくなってしまいました。また、授業を抜け出してゲームセンターに通うようになって、ゲームでは負け知らずになったものの、肝心な学校の方は出席日数もギリギリで、テストの点もこのままでは卒業できないまでに追い込まれてしまいました。慌てて得意の記憶力を発揮して何とか平均点のボーダーラインを越える事が出来ました。  無事に高校の卒業を迎える事ができたものの、遊んでばかりでアルバイトもしなかったので、世の中の事が全く分かっていないまま土木系の会社に就職する事になりました。
 会社ではがむしゃらに働いて3年目の21歳になった頃、仕事で嬬恋村に泊りがけで仕事をしていた時に、宿にしていた民宿のお爺さんから突然「あんたは将来成功するな。でも、もしかしたら物乞いになるかもしれない。」と言わました。突然の話で面喰いましたが、お爺さんは続けて、傍らに掛かっていた掛け軸の説明をしてくれました。
 掛け軸には「財を成すは下、業を成すは中、人を成すは上」と書かれていました。この言葉は政治家の後藤新平の言葉とされ「後世にお金を残す事より、会社を残し、更に優秀な人を残す事がより価値が高く尊い行為だ」という意味だそうで、お爺さんは「お前もそうなるんだぞ」と私に言いました。その時は漠然と人を育てなければいけないと思った程度でしたが、今では座右の銘にしています。
 入社式で学歴でスタート地点が変わる事を学びましたが、大卒には負けないと人の倍の利益を出すほどの仕事をしていました。同僚とは仲良くやっていたものの、上司に対しては反骨心があって態度が悪く、日報は書かない、タイムカードは押さないという状態でしたが、辞めるとなった時には、課長、部長、支店長、取締役はもとより、大阪本社から社長や会長までがやって来て、「給料を倍出す」とまで言われました。他にも同業他社にも評判が良かったので、「辞める」といううわさを聞いて高額の年収を提示して誘ってきました。でも私は誘いに乗る事もなく「人を成す」ために起業しようと、23歳で独立して一人親方の大工になり、その後25歳で起業し現在6法人8事業所までになる事が出来、座右の銘の通り46歳で後進に社長を譲って会長職になり、第一線から退きました。
ヤチフォルニア農園公国株式会社
社長自ら手をかけて作ったハウス
事務所の中も社長の手作り

思いがけなく
ドローンの会社を立ち上げる
 引退して始めた「釣り」がきっかけで、小魚の群れで海面が波立つ「なぶら」にドローンを使って針を投げ入れて釣りをするのは「世界初の大物を釣る方法」だと思って、ドローンスクールに通い始めた矢先に、YouTubeで既にやっている人がいた事を知って一気に興味が失せてしましました。それでもせっかく始めたドローンなので空撮の仕事をやろうと思い、そのための練習場が欲しくなってここの土地を購入しました。当時はまだドローンの世界も狭かった頃で、その練習場には自然にドローンをやっている人達が集まってくるようになりました。最初はそういう人たちに勝手にやらせていましたが、「お金を払わないとやりづらい」と言われて、1日1,000円をもらうようにしました。そのうち常連さんから会社にしてほしいという声が上がりましたが、ドローンでは儲からないと断っていました。ところが「会社を辞めてきたので、会社を作って雇って欲しい。」と懇願され、仕方なしに「DRONE★VILLAGE YACHIYO」という会社を作る事にしました。
 会社を始めた限りはこのままでいくと赤字続きになってしまうと、伝手を頼って映画会社に営業をかけましたが、以前墜落事故などがあってドローンを使うのは消極的だったので、安全な最新の機種を持って行って説明したところ、試しに使ってもらえる事になりました。その結果、評価がすごく高く「これなら使える」と映画でどんどん使ってもらえるようになり、CMの話ももらえるようになりました。現在は空撮、スクール、練習場、機体の製造などドローンに関する幅広いサービスを提供できるようになったので、ドローンの仕事もいずれは誰かに繋げたいと考えています。
 一方コーヒーの仕事はもっと奥が深く未開発な事業で、常に自分で考えて、実験して、調べてやっていくので8割は失敗になるかもしれませんが失敗も答えで、正解を探しながら人を育て、事業を育てていく仕事なので最高です。コーヒーの仕事は、もしかしたら20年かけてやっていくかもしれませんが、それでも後継者を育てるのは10年以内にやっていきたいと思っています。
ヤチフォルニア農園公国株式会社
今は休業中のフードトラック
農園のマスコットのヤギ

「ジャパニーズゲイシャ」に
チャレンジする
 今断然燃えているのは、高級コーヒー豆で話題の「ゲイシャ」を日本で栽培して「ジャパニーズゲイシャ」の父になる事です。「ゲイシャ」という豆は、元々エチオピアにある「ゲシャ」という町で発見された豆で、当初は「ゲシャ」で通っていましたが、それがパナマに渡って「ゲシャ」が「ゲイシャ」になって、「ゲイシャ」という名前が定着して、世界中で「ゲイシャ」と呼ぶようになってしまいました。この豆は1kgで600万円の高値が付いた事から、大変話題になりました。
 この豆は偶然「ゲイシャ」という名前なので、「芸者」と被っているのを利用して、10年後、20年後には「ゲイシャ」をジャパニーズブランドにして「ゲイシャって日本じゃない?」と言われるまでに持って行ければと思っています。
 「ゲイシャ」は栽培が難しいと言われており、私も「ゲイシャ」の栽培の難しさは未だ分かっていませんが、一般的な品種「ティピカ」は芽が出たら普通に育つのに「ゲイシャ」の場合は苗の死亡率が高くなってしまいます。私の栽培の仕方が悪いのか、他の原因があるのか、今は実験している最中です。3月~4月に撒いて6月~7月に発芽するのが普通ですが、それでは年に2~3回しか植える事が出来ません。もっとコンスタントに植えて栽培する事が可能になれば、12カ月のサイクルでコーヒーを出荷できるようになるので、毎月1日に植えてみて実験している所です。でも、私一人でそれをやるより、20人の仲間でやれば20年分が一気に出来るのでそういう事をやって、確立させていきたいと思っています。20位の農園が参加してくれて「ゲイシャコーヒー協会」の様な団体を作り、月2回位ZOOM等を使って育て方や悩みを共有していければと思っています。
 出来た「ゲイシャ」の販売は、私が世界に売って行くプランで進めたいと思っています。5年後に「ジャパニーズゲイシャ」が1kgあたり1,000万円位で売れるようになれば、国内ではなく、海外に向けてプロモーションをしたいと思います。「芸者」の扮装をした女性と豆をミルしてドリップするプロで「ゲイシャドリッパーチーム」を編成し、「ショーアップ」して「芸者」がコーヒーを淹れるスタイルで海外のセレブ達に提供すれば、世界でも有名になれるし、日本でもニュースで取り上げてくれるでしょう。
 「ジャパニーズゲイシャ」が千葉の発祥で、千葉の産業として確立されれば、落花生という「豆」からコーヒーという「豆」に移行できて、それで文化を作っていくのが最高だと思っています。私は楽しい事が好きで、そういう事を考えているとワクワク感が止まりません。
ヤチフォルニア農園公国株式会社
ジャパニーズゲイシャを知ってもらうため作ったパネル
ハウスの中には大量の苗が育っている
ヤチフォルニア農園公国株式会社
大きな施設が無くても栽培できるゲイシャドーム
ゲイシャドームの中は温度管理ができるようになっている
ヤチフォルニア農園公国株式会社
私の座右の銘
企業名 ヤチフォルニア農園公国株式会社
事業
概要
  • ①国産コーヒー苗オーナー権の限定販売(管理費/年)
  • ②国産コーヒー成果物のB to B/B to C販売(2025年冬〜)
  • ③農園内での国産コーヒーの提供、キッチンカーでの提供
  • ④事業モデルのFC展開並びにコンサルティング
  • 住所 本  社:
    〒274-0063 
    千葉県船橋市習志野台5丁目
    28番8号
    第一農園:
    〒276-0004 
    千葉県八千代市島田台949-2
    第二農園:
    〒276-0004 
    千葉県八千代市平戸122
    HP HP:
    http://yachi-fornia-farm.com//

    Facebook:
    https://www.facebook.com/
    profile.php?id=100088381639800


    Instagram:
    https://www.instagram.com/
    yachifornia_cafe/


    X:
    https://x.com/YachiCafe830
    その他関連会社 DRONE★VILLAGE YACHIY:
    〒276-0004 
    千葉県八千代市島田台941-1
    TEL:047-489-1313 
    FAX:047-489-1316

    一般社団法人千葉ドローン協会

    有限会社大藤建匠:
    〒274-0063 
    千葉県船橋市習志野台5丁目
    28番8号

    大藤工匠株式会社
    有限会社大藤建匠
    パラムンド サッカー事業部
    (2025/10/10)


    〈編集後記〉
     
     冗談を交えて気さくにお話して頂きましたが、コーヒーのお話は知らない人が聞くと現実離れしているように聞こえるかもしれませんが、いくつもの企業を起業して成長させてきた実績と社長の口から「事業計画」という言葉が出てきた事から、この方は「本物」の「起業家」だと確信する事が出来ました。
     若い頃に「あんたは将来成功するな」と言った民宿のお爺さんの事を「仙人のような」とおっしゃっていましたが、柳沢社長はまさに「仙人」が認められた逸材だったのだと思います。これからの柳沢社長の活躍に目が離せません。
    千葉県企業の
    経営者インタビュー
    ぴかいちば
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