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ぴかいちば
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千葉のきらりと光る
社長へのインタビューをご紹介。
社長の熱い思いを語っていただきます。

地域で愛される洋菓子店
青いビルのパティスリー 
LA MAISON BLUE
 LA MAISON BLUEは幕張本郷駅から徒歩4分の所にある2014年の10月にオープンした今年10月で10年を迎えるパティスリーです。ここ幕張本郷は僕が育った町なので、店には知り合いの方も多く来店していただけますが、遠方からお見えになるお客さまもいらっしゃいます。
 店舗では基本20種類のフルーツを使ったケーキのほか、焼き菓子なども作っています。なかでもオーダーの「バースデーケーキ」には力を入れており、細かなオーダーにも出来るだけ対応するようにしているのでお客様からは好評をいただいています。店は厨房に僕と3人のスタッフ、店頭は常に2人が常駐できるように妻のほかに10人ほどのアルバイトの方のローテーションを組んで運営しています。
 厨房からお客様の様子を見る事が出来るので、出来上がったケーキを見て喜ぶお子さんの様子を見るのが最高の喜びです。他にもお客様から「先日食べたケーキが美味しかった」と気軽に話しかけていただける事もあり、「生のお客様の声」を聞くのも嬉しく思っています。
 季節ごとに新しいケーキを考えるのは大変ですが、逆に僕の性格は同じ物を作り続ける方が苦手なので苦にはなりません。同じ種類のケーキも次の年には少しでもブラッシュアップして出したいと思っているので飾りや仕込み方を少しずつ変えたりしています。お客様からは「昨年の方が良かった」といわれてしまうかもしれませんが、僕としては「より美味しくなるように」というつもりで「ブラッシュアップ」しています。
 SNSなどで発信されている評判は、「評価が高い」という事をお客様から伺う事がありますが、評価を気にするとそれに流されて、やるべき事が「ブレ」てしまったり、精神的に参ってしまいそうなので、自分からは良い事も悪い事も見ないようにしています。
 一方で来店いただくお客様からの「生の声」は参考にさせて頂くようにしています。厨房がガラス張りなのは、お客様の顔が見えるようにしているからです。でも裏を返せばお客さまが厨房の様子を見る事が出来るので「気が抜けない」という事もあります。
LA MAISON BLUE(ラ メゾンブルー)
幕張本郷駅
駅から徒歩4分歩くと目立つ青いビルの1階にある
LA MAISON BLUE(ラ メゾンブルー)
人気のバースデーケーキはアルバムから選べる
厨房がガラス張りで店内の様子を見る事が出来る

様々な洋菓子店を経験しながら
修業する
 小学校二年生の時に幕張本郷に引っ越してきて、中学、高校とここ幕張本郷で過ごしました。子供の頃からスポーツが好きで、小さい頃は剣道をやっていましたが高校ではサッカーをしていました。今はもっぱら観戦するのを楽しみにしています。他には音楽を聞くのが好きで、最近はサブスクで聞くようになりましたが昔は色々なジャンルを聞いていて、今でもCDは2,000枚位持っています。
 また、小さい頃から甘いもの好きで料理にも興味がありましたが、たまにちょっとやってみる程度でした。ただ、母は料理が得意でその影響があったかもしれません。
 高校の卒業が近づき進路では悩みましたが、最終的には料理の道に進む決心をしました。その頃は料理全般に興味があったものの、洋菓子作りを目指していたわけではありませんでした。
 調理の専門学校に入って授業では洋食、和食と料理全般を習いましたが、たまにあるスイーツの授業でケーキに触れる機会があって、他の授業に比べて「面白い」と思えて何か「しっくり」来たのを感じ、パティシエの道に進む決心をしました。
 専門学校を卒業して、銀座でレストラン経営をしているオーナーが作った洋菓子店に就職をしたものの、じきに閉店してしまいました。そこから別の洋菓子店に就職し、3年位の周期で別の店に転職しながら新しい事を学んでいきました。
 色々な店を経験する事は賛否両論あるかと思いますが、僕的には1箇所しか知らないと視野がそれだけになってしまうと思っています。転職先は勉強のための食べ歩きをしていく中で、何か「インスピレーション」を感じるお店を見つけ、その店のエッセンスを吸収させてもらう目的で「ここで働かせてください」とお願いして働かせてもらっていました。ケーキ作りにはもちろん「基本はこうだ」という教科書の様な物はあります。しかし、生地の仕込み方ひとつをとっても現場で培った物があってそれがお店の個性になっているので、どこに行っても勉強になりました。
 また、勉強のために1回は行って見ておきたいと思っていたフランスにも行って食べ歩きをした事もありました。店によって全く違った発想というか「こんな事を考えているのか」と思わせる様なケーキもあるので、大変勉強になりました。帰国後、習志野市にある有名店「ル・パティシエ ヨコヤマ」で4年間働きその後独立しました。
LA MAISON BLUE(ラ メゾンブルー)
店内に並ぶフルーツを使ったケーキ
ギフトでも使える焼き菓子類

有名店で修業し
独立する
 「ル・パティシエ・ヨコヤマ」さんは、それまで働いていた洋菓子店さんに比べ売れ方のレベルが違うのにはびっくりしました。僕がお世話になった当時は現在の「京成大久保店」がまだ出来ていない「谷津店」だけの頃でした。当時はオープンしてまだ1年経つか経たないかの頃で、たまたま募集があったので入社する事が出来ました。店のスタッフは皆「エネルギッシュ」というか、とにかく忙しく「すごいな」と思える店でした。
 当時から横山さんはスタッフに交じって厨房に入って仕事をしていました。今でもたまに遊びに行くといまだに厨房にいらっしゃいます。僕にとって「おいしい」と思えるケーキが多く、「ヨコヤマ」さんのケーキは基本的には自分の店のアイテムが似ている所が多いと思います。横山さんが何とおっしゃるかわかりませんが、僕にとって横山さんは「師匠」と思える方です。「ヨコヤマ」さんで体験した4年間は、色々と衝撃を受けた体験でした。
 店を開いたこの場所は昔からあるビルで、インパクトがあって何となく気になっていた建物でした。以前はアクセサリー屋さんとフォトスタジオがあって、どちらも撤退されてから募集も無くずっと空いたままになっていました。幕張本郷駅周辺は貸店舗の物件が少なく「どうしよう」と思っていた矢先に「テナント募集」という貼り紙を見つけたので、オーナーさんに直ぐに連絡して「洋菓子店を開きたい」とお願いしてOKをいただく事が出来ました。僕自身が名前を知られている人間でもなく、建物はインパクトがあってお客様にも覚えてもらいやすい事、更に僕はブルーが好きなので、店名を「LA MAISON BLUE」としました。
 横山さんの店にお世話になっていた時代は発注担当で、店で使うフルーツはそこで知り合った仕入先と取引してもらっています。東京の大田市場にあるニューオータニさんにも卸している会社で、ケーキの重要な要素となる非常に良いフルーツを仕入れる事が出来ています。
 最近は輸入物も含め全ての材料が値上がりしていますが、特にチョコレートは2倍にもなっています。ニュースで見ましたが、材料の高騰で菓子店の採算が取れずに閉店が増えているそうです。しかし、仕入れの値上がり分を価格に添加してしまうと、今までとはかけ離れた値段になってしまいます。それではお客様の手が出る金額を超えてしまうので、多少の値上げをさせてもらったものの、足りない分は経費の見直しなど企業努力で対処しています。質を落とすとお客様が離れてしまうので、現状維持できる様な努力をしています。
LA MAISON BLUE(ラ メゾンブルー)
青いビルの店舗の入り口
通りから見えない店舗の入り口

「足るを知る」の言葉を胸に
地域に愛される洋菓子店を目指す
 ケーキ作りの8割は地味な仕込みの時間です。ケーキのパーツになる物を毎日作って、販売する日の朝に合体させるので、大変といえば大変な仕事です。新しい物を考えるのは楽ではありませんが、逆にそれが自分で店をやっている「メリット」だと思っています。別にオーナーがいる洋菓子店で働いている時には、そこまでの自由度はありません。自分の店では自分の判断でそのまま形に出来るのが店をやっているいちばん大きなメリットだと思います。
 これからの夢はできればこの地域に住宅と店舗が一緒になった一軒家の店舗に引っ越して、夏場は流行りの「ケーキの様なかき氷」なども出せるような「イートイン」も出来たらと思っています。まだ、4歳の娘は「お菓子屋さんになりたい」といっています。幼い子供のいう事なので、実際にどうなるかは分かりませんが、もし思春期を過ぎてもそう考えてくれるなら娘と一緒に働く事が夢です。
 子供の頃から幕張本郷に住み、店舗も同じ地元で営業しています。色々な所で働いてきましたが、振り返ってみると、どのオーナーさんも僕にはとても追いつけないような方ばかりでした。無理にあがいても仕方がないので、僕なりの等身大のお店を出して、「背伸びしすぎないケーキ」と「値段」で出来る限りの物を提供していきたいと思っています。今ご来店いただいているお客様にもその辺が伝わっているのかなと感じています。これからも地元密着で地に足を付けて、地域に愛される店舗を目指して「まあまあうまくいっている幸せ」を忘れないように自分を戒める言葉「足るを知る」という言葉が僕にとっていちばん「しっくりくる言葉」です。
LA MAISON BLUE(ラ メゾンブルー)
現在の店舗にもあるイートインスペース
LA MAISON BLUEの看板
LA MAISON BLUE(ラ メゾンブルー)
企業名 パティスリー ラ メゾンブルー
(LA MAISON BLUE)
事業
概要
洋菓子の製造販売
住所 〒262-0033 
千葉県千葉市花見川区幕張本郷1-16-1 日進ビル1階
電話
番号
043-296-6555
HP HP:https://la-maison-bleue.jp/
従業員 6名
(2024/7/10)


〈編集後記〉
 
 突然の取材のお願いでしたが、心よく取材を受け入れてくれた相馬シェフ。お店、特にスイーツ系のお仕事は、SNSを盛んに活用し、場合によってはインフルエンサーを使ってまで人気獲得をしようとする店が多い時代に、相馬シェフはそれを見る事すらされていません。いつもインタビューの最後に伺う「お好きな言葉」を伺うと、「足るを知る」という戒めの言葉を挙げられた事からも、本気で地元に愛される店を目指している事がよくわかりました。地元に愛されるには「ごまかし」は効きません。この記事をご覧になっている皆様も、ごまかしのない相馬シェフのケーキを是非一度ご賞味あれ。
千葉県企業の
経営者インタビュー
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