唯一無二の資源を使用した素材で
千葉から発信する
千葉の落花生から生まれた
「ピーナッツレザー」
柏レザー株式会社は、2016年(平成28年)に創業した柏市に工房兼店舗の「Harito by Nuizaemon」でバッグを始め様々な革製品の企画・製造・販売をしていいます。一般の革製品と同様に当社の製品の多くも革製品は牛革を使っていますが、豚の革「ピッグレザー」は耐久性や強度は遜色ないのに一般的には軽くて通気性が良いため靴の内側などにしか使われていません。そこで取り組んだのが柏市の地元ブランド豚「柏幻想(かしわげんそう)ポーク」の革を表側にも使った製品を「柏レザー」として製造を始めました。今では千葉県内のみならず全国の「ピッグレザー」を使った商品も取り揃えています。
更に2023年(令和5年)には、千葉県産の落花生の「薄皮」を使った「ピーナッツレザー」を開発し、商品化しました。「ピーナッツレザー」は、多くの合成皮革に使われている100%石油を原料にして作られている「ポリウレタン」系の素材に比べ、60%は塩(塩素)で出来ている「PVC(ポリ塩化ビニール=塩ビ)」というプラスチックの一種を混合して使用する事で、環境にも優しい最適な素材として開発する事が出来ました。この素材の利用が広がる事で、落花生の生産者は千葉、生地の製造も千葉、そして商品の製造と販売までオール千葉の体制で提供できる商品として活用していただけると思っています。
他にも当社では2017年(平成29年)からは飲食業も始めています。飲食業を始めたのは「革」という「食」に近い物を扱っているため、「革」をもっと身近に感じて欲しいという思いから始める事にし、現在は南柏にイタリアンバルの様な飲食店「海月(くらげ)」という店舗も経営しています。
本社兼工房・販売店舗のHarito by Nuizaemon
ピーナッツレザーの生地4色から選ぶことができる
ピーナッツレザーのパンフレット
無印良品のパンフレットでも紹介されている
営業から転身して
バッグ製造へ
私は松戸出身で、高校生までは野球を続け甲子園を目指したい気持ちはあったものの、そこまでの強豪校ではないため、実現はしませんでした。学校を卒業して就職したのは現在の仕事とは全く違う会社でしたが、仕事になじむ事が出来ず、1年で辞めて転職をしました。学生の頃からファッション性のある物が好きで、洋服にも興味があったので、ファッションにも関連性がある浅草のバッグなどを作っている会社に就職をし、営業の仕事をしていました。東日本大震災があった2011年(平成23年)の7月終わり頃に、当時たまたま付き合っていた縫製工場の社長と「店をやろう」という話になって、会社を辞めてその店の店長として働き始めました。
転職した5年後の2016年(平成28年)には独立し、この会社を始めました。今も松戸に住んでいますが、元々学生時代から柏にはしょっちゅう来ていて、お店をやるなら柏だろうというイメージを持っていたので独立した店舗は柏に出店する事にしました。
会社は「ピッグレザー」を使った「柏レザー」を目玉にスタートを切りましたが、独立当初は「キョン」の革が少しずつ騒がれ始めた頃で、猟友会から仕入れたキョンの革を使った製品も作るようになり、他にも様々な素材を使った製品作りをするようになりました。私はというと、子供の頃から特にモノ作りが得意ではなく、製品作りは独学で学んできました。独立してからは製品の企画から製造・販売まで全て私が担当していますが、作り手にとっては自分が企画して作った物が売れる事が一番うれしい事で、今もそういう思いを持ってモノ作りをしています。
店舗の奥には自社で企画した製品作りが行われている
バッグはもとより革製の小物類も揃っている