●Vol.92 【ちばのへり】プロスポーツ施設
プロスポーツ施設
子供達のために「ちば夢チャレンジかなえ隊派遣事業」
千葉県には多くの社会人スポーツチーム、そしてプロスポーツチームがあります。そこで千葉県は「エンターテイメントの提供」「地域経済波及効果」「都市ブランドの向上」「シンボルとしての住民の誇り」「青少年の教育的効果」がトップ・プロスポーツが地域にもたらす効果であるとして「千葉県トップ・プロスポーツ連絡協議会」を組織しました。
協議会には「アルティーリ千葉(バスケットボール)」「NECグリーンロケッツ東葛(ラグビー)」「オービックシーガルズ(アメリカンフットボール)」「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)」「ジェフユナイテッド市原・千葉(サッカー)」「千葉ジェッツふなばし(バスケットボール)」「千葉ドット(バレーボール)」「千葉ロッテマリーンズ(野球)」「パルドラール浦安フットボールサラ(フットサル)」「富士通陸上競技部(陸上競技)」「浦安D-Rocks(ラグビー)」の11クラブチームが参加しています。
この協議会に参加しているチームは、子供達が練習の見学、ダンス発表、スタッフ体験などを通じて子供達の「キャリア体験の場」を提供する「ちば夢チャレンジ☆パスポート・プロジェクト」や選手や、OB、コーチを小中学校に派遣して交流を行う「ちば夢チャレンジかなえ隊派遣事業」に協力する事で、地元千葉の子供達との交流を行っています。
一方「千葉県トップ・プロスポーツ連絡協議会」に参加していないチームも含め、活躍するトップ・プロスポーツチームが「ホーム」とするグランドやアリーナはおよそ12箇所あり、そのうち東京湾に面したいわゆる「ベイエリア」にあるのは、浦安市に1施設、船橋市に1施設、千葉市に4施設と合計半分の5か所の競技施設と1つの強化施設の全体の半分が「ベイエリア」に集まっています。
幕張海岸に作られた「ZOZO千葉マリンスタジアム」
パルドラール浦安フットボールサラの「浦安アリーナ」
ベイエリアには5か所のプロスポーツの拠点がある
ベイエリアに初めてプロスポーツ施設が出来たのは、1990年(平成2年)に竣工し、1992年(平成4年)から正式に「千葉ロッテマリーンズ」のホームグラウンドになった「ZOZOマリンスタジアム(千葉マリンスタジアム)」でした。「ZOZOマリンスタジアム」はプロ野球チーム誘致を目的に建設されたスタジアムでしたが、既存の施設が「ホーム施設」として利用されている施設もあります。
1993年(平成5年)に「日本プロサッカーリーグ(略称:Jリーグ)」が発足し、当初から加盟していた「ジェフユナイテッド市原」は、1946年(昭和21年)に創部された「古河電機工業サッカー部」が前身で設立されました。発足当初は「市原緑地公園臨海競技場(現 ゼットエー折プリスタジアム)」に置いていました。その後千葉市中央区の「川崎製鉄千葉製鉄所(現:JFEスチール東日本製鉄所)」が沖合い埋め立て地区への移転に伴って生まれた遊休地に作られたのが「蘇我スポーツ公園」です。この公園内に2005年(平成17年)に建設されたのが「フクダ電子アリーナ」にホームグラウンドを写しました。ホームグラウンドを市原市から千葉市に移った事から、現在チーム名も「ジェフユナイテッド市原・千葉」と改めました。
明海大学サッカー部OBが中心になって1998年(平成10年)に創設されたフットサルのクラブ「パルドラール浦安フットボールサラ」は、浦安市の「浦安運動公園」内に建設されたアリーナをホームアリーナとして活躍しています。
現在人気が高まっているバスケットボールの「Bリーグ」の2025年から2026年のシーズンの東地区で1位の「千葉ジェッツふなばし」は、2010年(平成22年)に設立され、船橋市習志野台にある「船橋市総合体育館(船橋アリーナ)」をホームアリーナとして活動が始まりました。その後、所属する「Bリーグ」の基準が「5,000人以上収容できるアリーナ」に変わったため、「船橋アリーナ」はそれをクリアする事が出来ないため、新たなホームアリーナが必要となりました。そこで白羽の矢が立ったのは、JR南船橋駅近くの大型ショッピングモールに隣接する場所でした。2024年(令和6年)にアリーナが完成し「Lala arena TOKYO BAY」として「千葉ジェッツふなばし」のホームアリーナとして稼働し始めました。
同じB1リーグ東地区6位の「アルティーリ千葉」は、2020年(令和6年)に千葉市をホームタウンにして創設され、「千葉ポートアリーナ」をホームアリーナとして始まりました。ホームとなった「千葉ポートアリーナ」は、1991年(平成3年)に千葉港に多目的アリーナとして開館し、スポーツ競技や、イベント、コンサート、成人式の会場など様々な用途で使われてきました。
ジェフユナイテッド市原・千葉の「フクダ電子アリーナ」
千葉ジェッツふなばしの「Lala arena TOKYO BAY」
古株のマリンスタジアムもリニューアルの話が
BAYエリアにはプロスポーツ施設以外にもプロ養成施設、そして世界を相手に戦うプロたちを強化するための施設も作られています。それは千葉市美浜区の幕張海浜公園のD・Eブロックにある「日本サッカー協会」が運営するサッカー施設「ナショナルトレーニングセンター」です。この施設は、日本サッカー協会の100周年記念事業の一環として、「男女ユースからトップまでの選手育成・代表の強化・指導者養成」の拠点としても機能する様に作られ、主に「サッカー日本代表」の主な活動拠点になっています。施設の名称は初代名誉総裁であった「高円宮憲仁親王」の功績をたたえて「高円宮記念JFA夢フィールド」となり、2020年(令和2年)6月にコロナ禍の中に開所を迎えました。
この施設では世界で活躍する日本代表はもとより、当初の目的の通り未来のサッカー少年たちを育てる施設としても活用されています。また、敷地内にはサッカー協会と温浴施設経営会社との共同経営で運営されている、日帰り入浴施設「JFA夢フィールド幕張温泉湯楽の里」も作られ、こちらの方は一般のユーザーも利用できるようになっています。
1990年(平成2年)に竣工した「ZOZOマリンスタジアム(千葉マリンスタジアム)」は、開業から35年と、施設の老朽化や機能面の更新という課題が生じ、スタジアムを立て直す事になりました。移転場所は現在の幕張メッセ駐車場の北西部分に決定し、2023年(令和5年)に開業したJR京葉線の「幕張豊砂駅」からも近く、「イオンモール幕張新都心」にも隣接している事から、アクセスの向上が期待されています。また、商業・宿泊施設も備えた多機能スタジアムにする構想もあり、現在の計画は現在と同様に「屋外型」で計画されているものの、民間からは「ドーム型」を熱望する声も多い事から、これからの検討課題になっている模様です。開業は2034年(令和16年)を目指しており、完成すればまた大きな話題を生む事でしょう。
更にこちらも詳細は決定していませんが2025年(令和7年)の情報では、「アルティーリ千葉」が、新たなホームアリーナになる施設を千葉県立幕張海浜公園のAブロックに建設する計画も進んでいるようです。この様に、千葉のプロスポーツチームが増え、プロスポーツ施設が増えていく事は千葉県民と千葉の発展に大きく貢献していく事に期待したいと思います。
移転・新築が計画されている「ZOZOマリンスタジアム」
サッカー全日本の拠点「高円宮記念JFA夢フィールド」
(2026/1/9)