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ぴかいちば
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千葉県で活躍する企業の現在を
経営者インタビューで
ご紹介します。

知らない誰かに伝えていく
「いい事の循環」
一日のリズムを取る場所
 「珈琲とワインのある暮らし25」は、2016年1月にオープンした京成みどり台駅近くのコーヒーとワインを親しんでもらうためのお店です。店はコーヒーとワインを軸にして衣食住の「暮らしの提案をしていく店」を目指しているので、営業時間は暮らしのリズムに合わせて、7時から9時までは「今日一日何をしようか」と考えてもらう時間。12時~15時までは、主婦の方が家事の合間にリフレッシュしていただく時間。18:00~22:00までは、仕事帰りの方がまた明日頑張るためにリセットしていただく時間と3部制になっています。  店名はヴァン(Wine)とサンク(Thank you)をかけ、『ワインを通じて人と人が出会い、つながっていく。』そんな日々に感謝を込めて名付けました。
 私はコーヒーの焙煎の仕事もしていた事もあり、コーヒーコーディネーターの資格を取得、ビストロで働くようになってからはワインのソムリエの資格も取得しました。
 一方一緒に働いている妻は、管理栄養士の資格を持っているので栄養面にも長け、デザートづくりや盛り付けも得意です。私の方は肉料理が得意で、自家製のベーコンやロースハムを作っていて、来ていただいたお客様にコーヒーやワインだけでなく、メインからデザートまで食事もしっかりしているというのが伝わればいいなと思っています。
珈琲とワインのある暮らし25(ヴァンサンク)
経営工学から飲食の道へ
 私は元々東京の日野市出身で、大学では経営工学を勉強しましたが、プログラミングなどにあまり興味はありませんでした。  同級生たちは「システム開発」関係や「年収が良い所」、「待遇が良い所」などを選んでいましたが、私自身は好きな事、やりたい事ができるかを重視して就職活動をしました。
 独立して何かやりたいという思いもあり、食べる事とが好きだったので、やるとしたら飲食店だと思っていました。また、飲食店をやるなら、まずは店長として店舗の運営を経験する事もやらなくてはいけない事だと思い、結局新卒で入社したのは、飲食店を経営している会社で、サービスから調理まで、様々な現場のノウハウを学びました。
 千葉に住むようになったのは結婚してからで、都内へ通いやすいという事でアクセスの便利な稲毛に住み始めました。
 千葉に住み始めて1年位で独立を考えたときに、住んでいた稲毛周辺はごちゃごちゃし過ぎていて、やりたかった「わざわざ目がけて来てもらえる店」というイメージではなかったため、他の場所を探しているうちに、今のみどり台周辺の閑静な住宅街が気に入ってこの街に決めました。
珈琲とワインのある暮らし25(ヴァンサンク)
映画「ペイフォワード」から
「恩送り」の発想へ
 昨年の9月に店の開業3周年を迎え、日頃の感謝を込めて何かできないかと考えていて思いついたのが、「知らない誰か」に良い事を伝える循環を描いた「ペイフォワード」という映画でした。それを参考に考えたのが「コーヒーレタープロジェクト」です。
 「コーヒーレター」というポストカードを手にした人が、うちの店に訪ねて来るという様子をイメージしているので、「コーヒーレター」はあえて店からは遠い千葉県内の観光地10か所位に置かせてもらっています。
 このプロジェクトの仕組みは、「コーヒーレター」を手にした方が来店し、次の方にメッセージを書き込んで、カードを店に預け、「次の方のためのコーヒー代を払っていく」。これを繰り返して繋げていくものです。この取り組みは昨年の9月から初めて7か月目、おおよそ50人の方が参加してくれています。
 他にやっているのが、みどり台周辺のイラストマップを作って、掲載店舗で配布してもらっている事です。それはコーヒーレターを持って来た方にこの街をめぐってほしいという思いがあったからです。
 マップには店を始めてから出会った仲間たちの店が載っていて、地域を盛り上げるというか街のブランドをより高められたらと思ってやっています。
珈琲とワインのある暮らし25(ヴァンサンク)
「恩送り」と「千葉のPR」へ拡大
 店で出す食材のうち肉は香取市の「恋する豚研究所」さん、野菜は若葉区にある妻の実家で獲れたものや、日曜日にマルシェなどに出店して知り合った、山武市の「快晴食農」さんなどから仕入れるなど、できるだけ千葉の食材を使うようにしています。  また、街にあったスーパーが閉店してしまったため、近くにお住いの高齢の方などのために、妻の父は毎週金曜日、快晴食農さんは毎週火曜日のランチタイムに店頭で野菜を販売してくれています。
 今考えているのは、「コーヒーレター」を使った「恩送り」の取り組みを、webに発展させる事です。この仕組みで千葉のPRになる商品を販売し、自分のために買うのではなく、他の誰かのために買って、贈られた方は「また別の誰か」に贈り物をする。「恩送り」がどんどん連鎖していくようなECサイトを作りたいと考えています。
 そのためにもこの仕組みで販売する千葉の特産物を使った加工品も、どんどん作っていきたいなと思っています。
 実現すれば「恩送り」のシステムでお客様が自主的に千葉の事を発信してくれるようになり、結果として千葉の魅力もPRしてくれるようになります。
 この構想を現実化するための準備の時間は必要ですが、「暮らしの提案」と「千葉のPR」を両立できるように、これからも頑張っていこうと思っています。
珈琲とワインのある暮らし25(ヴァンサンク)
珈琲とワインのある暮らし25(ヴァンサンク)
珈琲とワインのある暮らし25(ヴァンサンク)
企業名 珈琲とワインのある暮らし25
事業
概要
ワインスタンド&珈琲焙煎所
住 所 〒263-0042
千葉県千葉市稲毛区黒砂1-14-6山政ビル1F
電話
番号
TEL:090-9812-9645
営業
時間
7:00~9:00、12:00~15:00、
18:00~22:00(ラストオーダー21:30)
定休日:日曜日、月曜日
H P
その他
資格
蛭田智也:コーヒーコーディネーター、ソムリエ
蛭田愛 :管理栄養士
(2019/6/10)


〈編集後記〉
穏やかに話される蛭田さんですが、自分の目的を達成するためにしっかりと準備し、着実に前に進む強さを感じました。
奥様の故郷でもある千葉の良さを発信しようと、様々な取り組みにチャレンジし、「恩送り」の仕組みをさらに発展させようと準備されています。 この取り組みがSNSとは違った人の連鎖を生むと同時に、千葉の良い物が広がっていくのが楽しみです。
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