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チバビズ探訪 バックナンバー(49~60)
Vol.50 【勝手に注目】千葉の頼朝伝説
千葉の頼朝伝説
千葉常胤
千葉常胤像

頼朝の成功のカギは千葉にあった
 現在放送され、人気を博している大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、頼朝の死後に発足した13人の合議制で鎌倉幕府が運営されていた話です。残念ながらこの13人の中には千葉にゆかりのある人物はいませんが、源頼朝が平家を滅ぼし征夷大将軍に任じられ、鎌倉幕府成立に千葉が大きくかかわっていた事はご存じだったでしょうか。
 頼朝と千葉が大きくかかわるのは、平家隆盛を打ち負かし源氏の世の中に転じるために起こした「石橋山の戦い」に敗戦した事がきっかけになります。
 石橋山の戦いは、平安時代末期の1180年(治承4年)8月に源頼朝軍の約300騎が挙兵し、相模国の武将大庭景親らが平家方の武士たち約3000騎と石橋山(現在の小田原市)で戦いました。その勢力の差を見ても結果は明白で、頼朝は大敗し雪辱の機会を狙って逃走しました。歴史書「吾妻鏡」によると、頼朝は8月末に現在の神奈川県真鶴岬から小舟で房総半島の安房国猟ヶ島に上陸したとされています。この「猟ヶ島」という記載から鋸南町の竜島海岸に上陸したと認定され、海岸には「源頼朝上陸地の碑」が置かれています。
 また、頼朝が上陸したのは館山市洲崎という説もあり、上陸した頼朝には飲み水が無く「矢尻を地面に刺したところそこから清水が湧き出た」という伝説が残っており、「矢尻の井戸」と呼ばれ記念碑も置かれています。
 千葉に上陸した頼朝は上総国の上総広常(かずさひろつね)と下総の千葉常胤(ちばつねたね)に使者を送り、挙兵の賛同を得て頼朝は再起の機会を得る事が出来ました。頼朝の再起にはこの二人の武将の力が大きかったわけです。
 頼朝が上陸したといわれている鋸南町は、町内に残る頼朝伝説をまとめた頼朝伝説マップを公開しているほか、町内にある早咲きの河津桜を別名「頼朝桜」と呼び観光の目玉としています。
 他にも南房総には頼朝伝説が残っており、房総半島の南端の野島崎には見方を増やそうとした頼朝が立ち寄った際に降られた雨を凌いだ岩屋といわれている「頼朝の隠れ岩屋」があります。更に外房の鴨川市太海浜の「仁右衛門島」は初代の仁右衛門が頼朝をかくまった事でその礼として、頼朝から与えられたという伝説が残っています。
南房総鋸南町
鋸南町竜島海岸にある源頼朝上陸の地碑
鋸南町の早咲きの川津桜「頼朝桜」

館山市州崎
もう一つの上陸地といわれている館山市洲崎の矢尻の井戸
洲崎にある頼朝上陸の地碑

野島埼灯台と仁右衛門島
野島埼灯台の下にある頼朝の隠れ岩屋
頼朝から与えられたという仁右衛門島

頼朝に「常胤を以って父」といわせた千葉常胤
 千葉に残る頼朝伝説の中には誰もが知るものもあります。それは房総半島の東側の旭市飯岡の刑部岬からいすみ市岬町の大東岬までの60km続く砂浜の九十九里浜です。頼朝の命で一里ごとに矢を立てたところ99本あった事から九十九里浜と名付けられたといわれています。
 千葉の地で再起をはかって鎌倉へと房総半島を北上していった頼朝の伝説は、市原市にも数多く残っています。養老渓谷にある「養老山立国寺」は、頼朝が再起をかけこの場所に立て籠り持っていた観音像を祀って一心不乱に戦勝祈願を成就した事から「出世観音」と呼ばれています。
 また、市原市君塚にある「武の塚大権現」が祀られていた神社は、千葉常胤が頼朝に賛同を得た事を大いに喜び、源氏が標識としていた白旗を奉納したため「白幡大明神」と呼ばれるようになりました。ほかにも頼朝が立ち寄り源氏の旗竿を切り替えたといわれている「立野の切替家」、他にも姉崎神社、飯香八幡宮などにもその伝説が残っています。
 千葉の武士、千葉常胤と上総広常は共に頼朝に力を貸し鎌倉幕府成立へと寄与しましたが、その運命は大きく分かれました。頼朝と共に打倒平氏に向け戦ってきた上総広常は、1183年(寿永2年)に謀反の企てがあると疑われ暗殺されてしまいました。また暗殺された場所が千葉県内ではなかった事もあったためか、かつての領地だった地区に供養塔が残っているだけでほかは何も無いようです。一方で千葉常胤との対面を果たした頼朝の喜びようは格別で、「常胤を以って父」と称したほどだったそうで、鎌倉に幕府を築くよう進言したのも常胤だったといわれています。更に広常の死後は常胤の権力が上総国まで及ぶなど下総の守護になるまでの勢力を誇れるようになりました。千葉氏の勢力は、続き戦国時代には戦国大名として地位を維持し続けました。
千葉常胤の居城「猪鼻城」
頼朝が名付けたという九十九里浜
千葉常胤像

養老山立国寺と君塚白幡神社
別名出世観音の養老山立国寺
頼朝が源氏の白幡を奉納したといわれている君塚白幡神社

千葉の頼朝伝説めぐり
 頼朝から「常胤を以って父」といわせた千葉常胤の居城「猪鼻城」付近にも当然頼朝にまつわる伝説が数多く残っています。
 千葉市中央区港町にある石碑「君待橋の碑」は、藤原実方が詠んだという説と、悲恋の話から来ている説、そして千葉常胤の居城「猪鼻城」に立ち寄った頼朝を出迎えた橋という説があります。また、中央区新宿にある白幡神社は頼朝から味方に付くよう使者を送られた常胤が、結城稲荷の境内に源氏の旗印の白幡を建てて奉納した事から白幡大明神になり、明治時代に入って「白幡神社」と社号を改めたとされています。
 更に千葉氏との関係が深い千葉神社の創建は1000年(長保2年)に守護神である妙見菩薩を本尊とした「北斗山金剛授寺」として千葉氏の祖先にあたる平忠常によって創建されました。千葉常胤の案内で参拝した頼朝も参拝したとされています。その後1869年(明治2年)に明治政府が発令した「神仏分離令」により妙見大祭の神輿渡御が神社の様式であったことから千葉神社と改称し現在に至っています。
 大河ドラマに取り上げられると、観光客が増える観光活性化の引き金になり、大きな経済効果を生むことが出来ます。県内には里見氏や徳川四天王といわれた本多忠勝など大河ドラマ化を熱望している地域もあり、何とか実現してほしいものです。
 「鎌倉殿の13人」は今後はドラマの舞台は鎌倉になっていくのでしょうが、千葉にも源頼朝の鎌倉幕府創設に大きく寄与した人物と、その伝説が存在しています。伝説の地巡りなどしてみては如何でしょうか。
千葉城
千葉常胤の居城を復元した猪鼻城(千葉城)
千葉常胤が源氏の白幡を奉納したといわれる白幡神社

千葉神社
君待ち橋
千葉氏ゆかりの神社

Vol.49 【勝手に注目】苺 梶いちご園
苺 梶いちご園
直売所か苺園でしか食べられない千葉の苺
 苺はリンゴやサクランボと同じバラ目バラ科の植物で、野生の苺は石器時代から食べられていたようで、遺跡から種が出土しているそうです。18世紀にオランダで南アメリカ原産のチリ種と北アメリカ原産のバージニア種が掛け合わされ、今のような苺が誕生しました。日本に苺が伝来したのは江戸時代末期で、オランダから長崎に観賞用として伝わりました。
 その後皇室用として栽培が始まったのが明治時代の初め頃で、フランスから取り寄せた早生種を露地栽培していたため春から初夏に収穫されていました。庶民が口にする機会が増えたのは温室栽培の技術が発達した昭和30年代になってからで、旬は12月から6月までになりました。日本の苺は今では様々な品種改良が行われ、広く海外でも評価されるようになりました。
 2021年(令和3年)の苺の収穫量は栃木県が1位、福岡県が2位、熊本県が3位になっており、千葉県は9位にランクしています。栃木県が全体の14.3%なのに対し千葉県は4.0%で、県内のスーパーなどで見かけるのはほとんどが他県産です。千葉県産の苺は、県内全域にある苺狩りをしている観光農園や直売所の他、道の駅、農産物直売所などで販売されています。
 千葉県が育成した苺の品種は6品種で、なかでも2013年(平成25年)に品種登録の出願をしたチーバベリーは県イチオシの品種で、県内の苺園で栽培されています。また、他にも大網白里市の農家が品種登録した真紅の美鈴(別名:くろ苺)は、大網白里市や山武市などで栽培されている希少な品種もあります。
苺の花といちご狩り
苺の花
食べごろに育ったハウスで苺狩りが楽しめる

個人的に一押しの梶いちご園
 千葉県には27の苺組合や研究会など苺栽培の団体があり、2013年(令和3年)現在一般社団法人千葉市園芸協会に登録されている生産者は340件になります。なかでも19件の苺園で組織されている山武市成東観光苺組合の12件の観光苺園は国道126号線沿線にあり、多くの苺狩り観光客が集まる「ストロベリーロード」として知られています。
 ストロベリーロードの北側に位置している梶いちご園(旧小手苺園)は、梶さんが奥様の実家を継いで二代目として営業している苺園で、創業40年になるそうです。
 栽培した苺の一部はスイーツ店などに卸しもしているそうですが、そのほとんどは自前の直売所で販売し、土日だけは観光農園として苺狩りを受け付けているそうです。
 栽培品種は「さちのか」「やよひひめ」「紅ほっぺ」「とちおとめ」「あきひめ」「おいCベリー」「恋みのり」の他、千葉県の品種「チーバベリー」と大網白里で登録された「真紅の美鈴」と9品種を栽培しています。
 他の作物の栽培などは一切せずに「苺一筋」で、オフシーズンは土づくりから取り組んでいるという、苺園です。
豊富な品種のいちご狩り
苺狩りがある日は朝早くから続々と人がやってくる
上下二段の棚に違う品種が栽培されている

トレードマークの女の子のイラストが描かれたパッケージ
トレードマークになっている女の子のイラスト
大きな苺がゴロゴロ入っている

採れたて苺はそのままが最高
 取材の際にたまたまごちそうになった苺が梶さんの苺でした。あまりの甘さにびっくりしたのがきっかけで、チバビズドットコムの取材もお願いしました。今になって思えばその時食べた苺は「真紅の美鈴」だったのかもしれません。
 早速記事を書くために梶いちご園の直売所に向かいましたが、販売しているのは熟した朝採れのものなので、今回は残念ながら真紅の美鈴はありませんでした。どれを買おうか迷いましたが、粒の大きい「とちおとめ」を購入しました。
 スーパーなどで見かける苺は良い形、いわゆる「苺の形」をしているのがほとんどですが、でもいちばん甘いのは「先のとがった所で」形は悪くても先の尖った所が平らになっている方が実は甘い苺。梶さんの直売所でも「よく知っていますね」といわれました。
 採れたての苺はそのまま食べるのが一番なので、スイーツにせずそのまま食べてみる事と甘さ控えめの杏仁豆腐に混ぜて食べてみました。
 苺狩りで渡されるような練乳を付けて食べるのは、かえってもったいない。採れたての甘い苺はそのまま食べるのが一番です。期待通りみずみずしく果汁たっぷりで、何もつけずに食べるのがいちばんです。一方、杏仁豆腐に混ぜた方も苺の香りが強いせいか、杏仁豆腐の風味に打ち消されず、充分苺が主張しています。でも甘くて新鮮な苺は、やっぱりそのまま食べるのが一番という結論でした。
 梶さんが丹精込めて作ったこだわり苺はお勧めです。苺のシーズンは12月から5月頃までなので、是非一度味わってみてください。
そのままでもおいしいいちご
赤ちゃんのこぶし位大きい甘い苺はそのままがいちばん
一口大にカットして杏仁豆腐と一緒に食べてみた

●取材先
梶いちご園
〒289-1311 千葉県山武市早船1482
URL: http://kaji15en.parallel.jp
Facebook: https://www.facebook.com/kaji15en
山武市成東観光苺組合ページ: https://https://sanmu15.com/farm/kaji.html
(2022/4/8)
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